神の使者
2021年1月1日、この日世界は緊張に包まれていた
去年のクリスマスの神の声の真相がわかるかもしれない、神は本当にいるのではないか、天使って男?女?
などという様々な疑問が渦巻き、もしかしたら人類の歴史上最も多くの人が起きて年越しを迎えた年かもしれない
謎の声の話の期限まであと12時間…
10時間…
約束のときは刻一刻と迫ってくる
国連では場所は恐らくニューヨークだろうと予測していた
理由は神の声が聞こえたあの日あの時間、正午だったのはアメリカの東部標準時に属する地域で人々の代表が集まる場所はニューヨークくらいしか思いつかなかったのである
午前6時、ニューヨーク州ニューヨーク市
主要国の首脳や多種多様なマスコミ勢、野次馬などでごった返したニューヨーク市は国連本部のビルの周りやタイムズスクエアにてパンク寸前であり、とても受け入れる準備が整っていなかった
事態を重くみたアメリカ政府が午前7時に軍の導入を決定しニューヨークでは交通整理に警察が手一杯になるなか国連本部のビルの周りはアメリカ軍によって徐々にだが落ち着きを取り戻していった
しかし結局国連本部のビルがいつものように平和に包まれたのは午前9時近くなってからだった
約束のときまで後3時間…