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腹ペコ義賊の旅物語  作者: チル兄
第一章 義賊リオニール
3/12

絵画って重い

駄文で短い……

全く、救いようがないぜ!

 月が空に上る頃、ある貴族の屋敷の門の前に

 眠たそうな表情をした若い兵士が立っていた。



 「ふわぁ~眠……見張りの代わりなんて

 安請け合いするんじゃなかったよ」


 兵士は欠伸をしながらも、見張りを続けるが

 次第に睡魔に耐えられなくなり、

 立ったまま眠ってしまった。


 そんな彼の前に一人の少女が現れた。

 灰色の外套を身に纏った彼女の頭には獣の耳がある。

 彼女は数年前に虐殺された獣人族の少女であった。

 少女は兵士の横を通りすぎ、



 「お勤めご苦労様」



 そう声をかけて、堂々と正門から屋敷に入っていった。





 (いやー今日はついてるね♪)



 まさか門番が居眠りしてるとは思わなかったよ。

 おかげで余計な手間をかけないで屋敷には入れたし、

 他の見張りにも一度も出会ってない。

 こんなに上手くいってるのは初めてだ。

 きっと日頃の行いがいいから神様が

 手を貸してくれてるんだね♪



 「え~っとこの部屋……かな?」



 神様に感謝しながら歩いていた僕は、

 ある部屋の前で立ち止まる。

 確かこの部屋にこの屋敷の主が

 大切にしてる絵画があるはず。

 僕は扉に手をかけ、静かに扉を開ける。

 そして部屋に入ったところで人の気配を感じて

 物陰に身を隠す。

 少し経ってから物陰から様子を窺うと、

 若い男の人が椅子に座ったまま眠っていた。


 確かこの屋敷の主で貴族だったはずだ。

 名前は……何だっけ?アランソン……いや、アレンサン?

 まぁ、覚えてないってことは、そんなに

 大した人じゃないってことだよね。



 (さて、さっさと絵画を持っていくかな)



 取り敢えず、この人のことを考えることは止めて、

 目的の絵画を回収することにした。

 足音を消して貴族さんのすぐ近くを通って

 絵画の前に立つ。

 そして絵画に手をかけて壁から外すが--



 (お、重……)



 想像以上に重くてよろけてしまう。 

 なんとか体勢を建て直すことは出来たけど、

 今度は手を滑らせて足の上に絵画を落としてしまった。



 「~っ!?」



 あまりの痛さに悲鳴を上げてしまいそうになったけど、

 必死にそれを堪える。

 い、痛い!指が潰れちゃう!

 なんで絵画がこんなに重いのさ!?

 不思議に思った僕は、どうにかして

 足から絵画を退かして調べてみた。

 ……どうやら額縁が金で出来てるみたいだ。

 なんでお金持ちって金を使いたがるんだろうね?

 そんなに良いかな?

 ギラギラしてて、僕はあんまり好きじゃないなぁ。


 お金持ちのセンスに首を捻りながらも、

 もう一度絵画を持ち上げて、

 ふらつく足取りで部屋から出ていった。





 次の日、屋敷の主が血の涙を流して

 号泣していたのは完全に余談である。

 また、屋敷に忍び込んだ少女が、早々に絵画を

 売って手に入れた大金をカジノによって

 一瞬で無くしてしまったことも完全に余談である。



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