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ダンジョンのある生活《スマホ片手にレベルアップ》  作者: 盾乃あに


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十六夜と真希


 ユカリが十六夜を連れて来たのは朝捕まったらしいからだ。

 小柄な十六夜がひっついて来ていた。


「私をパーティーに入れなさい」


「うおっ!強気っすね」


「なんであんたなんかを?河合クランはどーしたのよ」


「とっくに辞めた」

 十六夜はこともなげに言う。


「それじゃ河合が怒っただろ?」


「関係ない」


「うおっ、強えっすね!」


「あーしは別にいいと思うけど付いてこられるの?」


「自信はある」

 そりゃ河合クランでトップの部隊に入ってたんだもんな。


「いや、自信だけじゃね?ここはクランでもないし」


「いや、私は強いパーティーにいたいの」


「今の十六夜のステータスを見ていいか?」


「見ればいい」

 鑑定、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 十六夜 麗花(イザヨイ レイカ) 22歳

 レベル105

 スキル 忍術極 一撃 投擲 召喚術 罠発見 中級雷魔法

 ユニーク 忍び

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「まぁ、及第点かな?レベルは自分であげたのか?」


「及第点とは納得いかない!あなたは何レベルなの?」

 俺はステータスを見せる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 進藤 拓磨(シンドウ タクマ)  25歳

 レベル232

 スキル 剣術極 中級槍術 身体強化 生活魔法 火魔法極 風魔法極 上級水魔法 土魔法極 上級雷魔法 回復魔法 鑑定 無限収納 疾風 マジックガード

 ユニークスキル スマホ(マップ、ヒント、階層転移、ショップ、加工屋、ダンジョン生成、スキル屋)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「えっ!私の倍以上!」


「ここにいるメンバーはそれくらいはあるよ?」


「分かった私は一番下っ端でいい」


 十六夜はパーティーに入れるまで粘りそうだったのでまぁ、いいかと入れることにした。


 すぐにスマホをいじって装備を整えているようだった。マジックバックに金貨を持っているようだ。


 何と言えばいいか現代風クノイチなのか?


 デカい手裏剣を背中に担いでいる。


 うーん、特殊な子が来たもんだ。


 極悪ダンジョン80階層。


 みんな十六夜をカバーしながら戦っている。


「くっ!こんなことで」

「無理すんなよ」

 ユカリが無言でヒールを飛ばす。


「あ、ありがとうございます」


「無理は禁物」


「はい!」

 オーガの群れに当たっているのでフォローが間に合わない時もあるが何とか耐えているようだ。


「うおっしゃー!」


「ありがとうございます」


「気にすんな!次が来るぞってね」

 シンジも十六夜をカバーしている。


 流石に80階層は早すぎたか?

 いや、俺たちについてくるならここでレベル上げしたほうがいいだろう。


 十六夜はレベルがどんどん上がると動きが良くなって来た。


「いきます!風雷の術」


 オーガの群れを一瞬動けなくしたので楽に倒すことができた。


「ナイス十六夜」

「い、いえ」

 顔を赤くする十六夜はさっきまでと打って変わって可愛くなってしまった。


 80階層でのレベル上げをして行くとどんどん動きが良くなる十六夜。


 今日は十六夜がパーティーに入った記念に居酒屋にいくと、嬉し涙を流し。


「こう言うのが憧れだった」


「河合クランにはこう言うのはないのか?」


「あそこは部隊と言われて、結局は自分で何とかしていかないといけないところだった」


「そうか。河合は軍隊を作ろうとしているのかもな」

 カグヤが言う。


「河合が?」


「そう、軍隊なら自分の言うことは絶対だからな」


「アァ。パーティーは、そんなことないしな」 

 みんなで話し合うからな。

 河合は自分の思い通りに駒を動かしたいんだろ。


「まぁやめて正解だったんじゃない?」


「はい!最後は喧嘩別れみたいになりましたけどね」


「あははは、円満退社じゃないんだね」


「いいんです。ここに入れてもらえれば」

 十六夜はグラスを一気に傾ける。


「もう1人入れて欲しいんですけど」


「誰?」


「河合クランでくすぶってる人間がいるんです」

「そうなんだ。なら連れて来てもいいよ」


「はい!」


 十六夜は嬉しそうに頷き、またグラスを傾ける。


 居酒屋での歓迎会はとても楽しい歓迎会になった。


ーー


「はぁ」


 設楽真希はダンジョンに入るのが嫌になっていた。


「わたしなんかがついていけない」


「燻ってるわね」


「十六夜!なんでここに?」

 真希の部屋に入って十六夜は真希に問いかける。


「私はもう先に行ってるわよ」


「それはどう言うことよ?」


「私はあのパーティーに入った」


「え?」


「あなたはどうするの?ここで燻っているだけなの?」

 十六夜は真希に問いかける。


「私だってそんなパーティーに入りたいわよ!でも私じゃ」


「いいって言ってくれてても?」


「うそ?私なんかが入ってもいいの?足を引っ張るだけじゃ」


「いま、私は足を引っ張ってる。でも絶対肩を並べて見せるわ」


「十六夜でも……私も入りたい!」


「そう言うと思った!」


「こんなとこやめてやる!」

 辞表はとっくに書いてある。



 これを河合に渡して私もあのパーティーに入るんだ。

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