第二話
◆
一週間が経った。
呪いグッズは順調に売れていた。最初の一枚が売れた翌日にもう一件、その次の日にも一件。週の終わりには五件の取引が成立していた。
ここ最近はすっかり木村への怒りを込めて和紙に筆を走らせる夜がいつしか日課になっている。会社で詰められた日は特に筆が進む。あの粘着質な声を思い出しながら「怨」と書く。薄笑いを浮かべた顔を思い浮かべながら「呪」と書く。不思議なもので書いている間は胸の奥に溜まった澱が少しずつ溶けていくような感覚があった。
商品のバリエーションも増やしてみた。
百円均一で買った小さな人形に赤い糸をぐるぐると巻きつけた「呪い人形」。古着屋で見つけた古めかしいブローチに「曰くつき」という説明文を添えた「呪われたアクセサリー」。どれもこれも、原価はほとんどかからない。
呪符は三種類のデザインを用意した。「怨念封入」「復讐祈願」「縁切り成就」。どれが売れるかと思ったが意外にも「縁切り成就」が一番人気だった。誰かとの縁を切りたい人がこんなにもいるのかと驚いた。
作業は単純だった。和紙を切り、筆ペンで文字を書き、少し古びた感じを出すために端を軽く焦がす。一枚作るのに十五分もかからない。それが千五百円で売れる。時給換算すれば悪くない副業だった。
ただ、最近は木村のことを考えなくても作れるようになってしまった。最初の頃のような、怒りを込めて筆を走らせる感覚は薄れている。ただの流れ作業になりつつあった。
それでも売れるのだから続けている。
◆
土曜日の朝、エルカリの通知音で目が覚めた。
購入者からのメッセージだった。
『お取引ありがとうございます。実はこの呪いグッズを使いたい相手がいて……』
聞いてないんだけど、と思った。商品を買ってくれたのはありがたいがなぜ見ず知らずの私に身の上話を始めるのか。
でも、なぜか続きを読んでしまった。
『職場で私だけ仲間外れにされています。情報共有されないんです。私だけ知らないことがあって、それで仕事でミスをすると、私のせいにされます』
スマホの画面をスクロールする指が止まった。
『上司に相談しても「考えすぎ」「あなたにも問題があるのでは」と言われました。毎日、会社に行くのが怖いです。でも辞められません。せめて、呪いでも……』
胸の奥が軋んだ。
この人の状況は私と似ている。木村に詰められる毎日。誰も助けてくれない孤立感。辞めたくても辞められない閉塞感。
『大変ですね。お気持ちお察しします』
社交辞令で返した。それ以上、何が言えるだろう。私はただの商品の売り手でカウンセラーでもなければ、この人の人生を変える力もない。
でも、メッセージを閉じた後も、あの文面が頭から離れなかった。
「毎日、会社に行くのが怖いです」
その言葉が私自身の声のように聞こえた。
◆
翌週、また別の購入者からメッセージが届いた。
『縁切り人形、届きました。ありがとうございます』
丁寧なお礼だった。でも、その後に長い文章が続いていた。
『実は夫からDVを受けています』
画面を見つめたまま、しばらく動けなかった。
『最初は優しい人でした。結婚してから変わりました。最初は言葉だけでした。「お前は何もできない」「俺がいなければ生きていけない」。そのうち、手が出るようになりました』
読みたくなかった。でも、目が離せなかった。
『逃げたいけど、経済的に依存しています。働いていた頃の貯金は全部取り上げられました。実家にも頼れません。母は「夫婦なんだから我慢しなさい」と言います。警察に相談しても「夫婦喧嘩でしょ」と言われました』
不快感が込み上げてきた。私に何を期待しているのか。私はただ商品を売っているだけなのに。
『せめて呪いでも、と思って……』
最後の一文が妙に重く響いた。
藁にもすがりたい。その気持ちはわかる。三年前の私がそうだった。婚約破棄の後、誰も味方がいなくて、どこにも逃げ場がなくて、何かにすがりたかった。あの頃の私も、もし呪いグッズなんてものを見つけていたら、買っていたかもしれない。
『お辛い状況ですね。どうかご自愛ください』
そう返すのが精一杯だった。
◆
水曜日の夜、また通知が来た。
今度は四十代の男性からだった。
『呪符、受け取りました。正直、こんなものを買う日が来るとは思いませんでした』
嫌な予感がした。また重い話が始まる。
『認知症の母を介護しています。もう十年になります』
予感は当たった。
『最初は軽い物忘れでした。鍵をどこに置いたかわからない、約束を忘れる、そんな程度でした。でも年々ひどくなって、今では私のことも誰かわからない日があります』
画面の文字を追いながら、私は息を詰めていた。
『仕事を辞めました。介護離職です。貯金を切り崩しながら生活しています。デイサービスを使っていますが夜中に徘徊することがあって、目が離せません。もう何年もまともに眠れていません』
重い。重すぎる。
『早く死んでほしい。自分でも最低だとわかっています。でも、限界です。母を殺したいとさえ思う自分がいます。せめて、呪いで気持ちを紛らわせたい……』
スマホを置いた。
この人の告白にはどこか共感できる部分があった。追い詰められた人間の叫び。限界に達した人間の本音。綺麗事では済まない、生々しい感情。母親を殺したいと思う自分を「最低だ」と言いながら、それでも正直に書いてくる。その正直さが胸に刺さった。
返信を打とうとして、何度も消した。何を書けばいいのかわからない。「お気持ちお察しします」では軽すぎる。「大変ですね」では他人事すぎる。
結局、何も返せないまま、その夜は眠れなかった。
◆
購入者たちの告白が頭の中に住み着いてしまった様な気がして落ち着かない。
職場で孤立している女性。DVを受けている女性。介護に疲れ果てた息子。
三人とも、私の知らない人だ。顔も名前も知らない。ただ、エルカリで呪いグッズを買っただけの、見ず知らずの他人。なのに、なぜこんなに気になるのだろう。
木村に嫌味を言われながら、ふとあの女性のことを考えた。私だけ仲間外れにされている、と書いていた人。彼女も今頃、職場で孤立しているのだろうか。誰にも助けてもらえないまま、一人で耐えているのだろうか。
帰り道、駅のホームで電車を待ちながら、DVを受けている女性のことを思った。今夜も殴られているのだろうか。逃げたくても逃げられない、その絶望はどれほどのものだろうか。
夜、ベッドの中で目を閉じると、介護に疲れた男性の言葉が浮かんだ。「母を殺したいとさえ思う」。その一文の重さが暗闇の中でずしりと圧し掛かってくる。
金曜日の夜、美月からLINEが来た。
『明日、お茶しない?』
『いいよ。どこにする?』
『駅前のカフェでいい? 二時くらいで』
『了解』
美月に会えば、少しは気が紛れるかもしれない。そう思った。
◆
土曜日の午後、駅前のカフェで美月と向かい合っていた。
窓際の席で私はアイスコーヒーを美月はカフェラテを頼んだ。美月は相変わらず古着の重ね着が似合っていて、今日は深緑のカーディガンにベージュのワンピースを合わせている。
「でさ、呪いグッズ、どう?」
美月が訊いてきた。
「おかげさまで順調だよ。ありがとう、教えてくれて」
「よかった。スッキリしてる?」
「うん、作ってるときは気が紛れる」
それは本当だった。少なくとも、最初のうちは。
「でもさ……」
「でも?」
「お客さん、なんで呪いたいか勝手に話してくるんだよね。聞いてないのに」
美月はカフェラテのカップを両手で包みながら、小さく頷いた。
「あー、そういう人いるよね」
「正直、重いんだよね」
DVを受けている女性のことを思い出した。介護に疲れた男性のことも。あの告白を読んでから、私の中で何かが変わってしまった気がする。
「呪いグッズ買う人だもん。まあ色々あるよね」
美月の声は穏やかだった。
「でも彩乃、ちゃんと読んでるんでしょ?」
「……まあ、なんか読んじゃうんだよね」
「彩乃、優しいから」
その言葉に、小さな違和感を覚えた。
優しい。私が?
自分は優しい人間ではない。そのことを私は知っている。高校時代の記憶が一瞬よぎって、すぐに消えた。
「優しくなんかないよ」
「そんなことないって。だからお客さんの話も、ちゃんと読んじゃうんでしょ?」
美月は微笑んでいた。その笑顔を見ていると、自分の中の違和感が間違いのような気がしてくる。
「まあ……読んじゃうのはなんでだろうね」
「人の痛みに敏感なんだよ、彩乃は」
人の痛みに敏感。そうだろうか。そうだったら、あの頃、もっと早く気づけたはずだ。もっと早くやめられたはずだ。
でも、その話は美月にはできない。美月こそ、私に傷つけられた側の人間なのだから。
「ところで木村はどう? 相変わらず?」
話題が変わって、少しほっとした。
「相変わらず。でも、前よりは耐えられるようになった気がする」
「呪いグッズ効果?」
「かもね」
美月と笑い合った。カフェの窓から差し込む午後の光がテーブルの上にゆっくりと移動していく。
◆
その夜、また新しいメッセージが届いていた。
『呪符、届きました』
もう何度目だろう。また誰かが自分の苦しみを語り始める。
『私、会社でいじめられています』
また職場いじめか、と思った。でも読み進めると、最初の女性とは違う種類の苦しみだった。
『お局様と呼ばれている五十代の女性がいて、その人に目をつけられています。最初は小さなことでした。挨拶を無視される。私の噂話をする。でも段々エスカレートして、今では私の仕事を邪魔するようになりました』
画面をスクロールする。
『私が作った書類をこっそり書き換える。私宛の電話を取り次がない。私のミスを上司に報告する。でも、自分は何もしていないふりをする。証拠がないんです。だから誰にも信じてもらえない』
証拠がない。その言葉が胸に刺さった。私も木村のパワハラを訴えられないのは証拠がないからだ。
『人事に相談しました。でも「証拠がないと動けない」と言われました。「あなたにも改善すべき点があるのでは」とも言われました。私が悪いんでしょうか。私が何をしたんでしょうか』
読んでいて苦しくなった。この人の疑問は私自身の疑問でもある。なぜ私だけが標的になるのか。私が何をしたのか。
『最近、夜眠れません。朝起きると、会社に行くのが怖くて体が動きません。でも休むと「また休んだ」と言われる。どうすればいいかわからない。だから呪いでも……』
藁にもすがりたい。また同じ言葉が浮かんだ。
返信を打とうとして、やめた。何を書いても、この人の状況は変わらない。私にできることは何もない。でも、何かを返さないと気が済まない自分がいた。
『お辛い状況、お察しします。どうか無理をなさらず、ご自身を大切になさってください』
送信してから、自分の文章の空虚さに気づいた。こんな言葉で何が救えるというのか。
◆
十一月の終わりになっても購入者からのメッセージは途切れることなく届いた。
ある日は二十代の女性から。
『彼氏に浮気されました。しかも、私の友達と』
また別の日は三十代の男性から。
『上司にパワハラされています。毎日「死ね」と言われます』
さらに別の日は四十代の女性から。
『姑にいびられています。夫は味方になってくれません』
どの話も重かった。どの話も、その人にとっては人生の一大事だった。
私は全部読んだ。読んで社交辞令の返事を返した。「大変ですね」「お気持ちお察しします」「どうかご自愛ください」。
何の役にも立たない言葉だとわかっていた。でも、何も返さないのも気が引けた。
ある夜、また新しいメッセージが届いた。
『呪い人形、届きました』
開くと、二十代の男性からだった。
『元カノに復讐したいんです』
また浮気の話か、と思った。最近、この手の話が多い。浮気されて傷ついた人が呪いグッズに救いを求めてくる。
『三年付き合いました。結婚も考えてました。でも、あいつは俺を裏切った。他の男と寝てたんです。しかも、俺の友達と』
読み進めていく。
『俺が気づいたのはあいつのスマホを見たからです。LINEの履歴を見たら、俺の友達と会ってることがわかった』
スマホを見た。その一文が引っかかった。
『俺はあいつを信用してたのに。だからスマホにGPSアプリを入れてたのも、ただの心配だったんです』
GPSアプリ?
『あいつは「束縛がひどい」とか言ってたけど、俺は心配してただけです。好きだからどこにいるか知りたかっただけ。それの何が悪いんですか』
読んでいて、眉間に皺が寄った。
『あいつが浮気したのは俺のせいじゃない。あいつが悪いんだ。俺は被害者だ。だから呪ってやりたい。あいつが不幸になればいい』
メッセージはそこで終わっていた。
私はしばらくスマホを見つめていた。
この男は自分が被害者だと思っている。でも、GPSアプリを勝手にインストールしていた? それは束縛ではないのか。監視ではないのか。
浮気した彼女も悪いのかもしれない。でも、この男も相当おかしい。
どっちもどっち。いや、むしろこの男が悪いのでは。
そう思いながらも、私は社交辞令の返事を返した。
『お辛い経験でしたね。お気持ちお察しします』
本心ではなかった。でも、客とのトラブルは避けたかった。
◆
次の購入者はまた違う種類の重さを持っていた。
『呪符、ありがとうございます』
二十代の女性からだった。
『中学時代の担任を呪いたいんです』
中学時代。過去の話だった。
『あの教師は私を目の敵にしていました。理由はわかりません。ただ、私だけがいつも怒られました。クラス全員の前で何度も罵倒されました』
画面をスクロールする指が少しだけ震えた。
『「お前みたいなやつは社会に出ても使い物にならない」「親の顔が見たい」「存在が迷惑」。そう言われ続けました。毎日、教室に入るのが怖かった。あの教師の顔を見ると、体が震えました』
読んでいて、胸が苦しくなった。なんというか──重なるのだ。すべてではないにせよ、一部が。
『結局、不登校になりました。高校も行けませんでした。今も社会に出られません。ずっと引きこもっています。もう十年以上になります』
『あの教師が許せない。でも、もう何年も経っていて、訴えることもできない。せめて呪いでも……と思って買いました。私の人生を壊した、あの教師を呪いたいんです』
メッセージを読み終えて、私はスマホを置いた。
頭の中で何かがざわついていた。
教室。
誰かを囲んでいる光景。
笑い声。
「ねえ、聞いた?」「まじキモいんだけど」という罵声。
高校時代の記憶が断片的に蘇った。
私は頭を振って、その記憶を追い払った。
あれとこれは違う。あの教師がしたことと、私がしたことは違う。
違う、はずだ。
返信を打つ手がなぜか重かった。
『お辛い経験をされたのですね。十年以上も苦しんでこられたこと、お察しします。どうかご自身を責めないでください』
送信してから、自分の言葉の空虚さに愕然とした。
「ご自身を責めないでください」──そんなことを言う資格が私にあるのだろうか。
◆
その夜は眠れなかった。
目を閉じると、購入者たちの言葉が次々と浮かんでくる。
「毎日、会社に行くのが怖いです」
「逃げたいけど、逃げられません」
「母を殺したいとさえ思う自分がいます」
「私の人生を壊した、あの教師を呪いたい」
そして私自身の記憶も。
教室。笑い声。誰かがうつむいている。私はその輪の中にいる。
頭を振った。考えたくない。思い出したくない。
時計を見ると、午前三時を過ぎていた。明日も仕事がある。眠らなければ。
でも、目を閉じると、また購入者たちの声が聞こえてくる。
藁にもすがりたい。その切実さが暗闇の中で何度も反響した。
◆
日曜日の夕方、美月からLINEが来た。
『今日、夜空いてる?』
『空いてるよ。どうしたの?』
『ちょっと話したくて。ご飯行かない?』
『いいよ。何時にする?』
『七時くらいで。いつもの居酒屋でいい?』
『了解』
美月と会えば、この重苦しい気分も少しは晴れるかもしれない。そう思いながら、私は支度を始めた。
◆
居酒屋のカウンター席で私たちは並んで座っていた。
生ビールで乾杯して、唐揚げをつまみながら、取り留めのない話をした。美月が働いている古着屋に変な客が来た話。私が会社で見た上司同士の言い争いの話。
「そういえば、呪いグッズはどう?」
美月が訊いてきた。
「売れてるよ。今月、三万超えそう」
「すごいじゃん。本格的な副業になってるね」
「まあね。でも……」
「でも?」
私はビールのジョッキを見つめた。琥珀色の液体に、店内の照明が反射している。
「お客さんの話、やっぱり重くて」
「まだ読んでるの?」
「読んじゃうんだよね。なんか、無視できなくて」
美月は少し考えるような顔をした。
「彩乃、真面目だからね」
「真面目っていうか……」
「優しいんだよ」
また「優しい」という言葉。その言葉を聞くたびに、胸の奥がざわつく。
「優しくなんかないよ」
「そんなことないって。普通、お客さんの話なんか読まないよ。商品売って終わりでしょ。でも彩乃はちゃんと読んで返事もしてる。それって優しいってことだよ」
美月の言葉は温かかった。でも、その温かさがかえって私を苦しくさせた。
私は優しい人間ではない。高校時代の私を知っていれば、誰もそんなことは言わないはずだ。
でも、美月は知っている。美月こそ、高校時代の私を一番よく知っている人だ。
なのに、美月は私を「優しい」と言う。
それは許してくれたからだろうか。過去のことを本当に水に流してくれたからだろうか。
「ありがとう」
そう言うのが精一杯だった。
美月は微笑んで枝豆を口に運んだ。
「でも、無理しないでね。重いと思ったら、読まなきゃいいんだから」
「うん」
「彩乃のストレス発散のために始めたことなんだから。お客さんの人生相談に乗る必要なんかないよ」
「そうだよね」
頭ではわかっている。でも、読んでしまう。返事を書いてしまう。
なぜだろう。自分でもわからない。
ただ、あの人たちの苦しみを無視することがどうしてもできなかった。
◆
帰り道、駅のホームで電車を待ちながら、私は美月の言葉を反芻していた。
「彩乃、優しいから」
優しい。本当にそうだろうか。
購入者たちの話を読んでしまうのは優しさからではない気がする。
では何なのか。
罪悪感……かもしれない。
高校時代、私は誰かを傷つけた。その記憶が購入者たちの告白と重なる。いじめられた人、追い詰められた人、傷つけられた人の声を聞くと、自分がかつてそういう人を生み出した側にいたことを思い出す。
だから無視できないのかもしれない。
電車が来た。ホームドアが開く。
私は電車に乗り込み、空いている席に座った。
窓の外を夜の街が流れていく。
美月は私を許してくれた。高校時代のことをもう気にしていないと言ってくれた。三年前、どん底の私を助けてくれた。今も、こうして友達でいてくれる。
美月は私にはもったいないくらいの親友だ。
だからこそ、私は美月に恥じない人間でいたい。
購入者たちの話を読むことがせめてもの償いになるとは思わない。でも、無視することはもうできない。
電車が揺れる。窓ガラスに映った自分の顔がどこか疲れて見えた。




