一番たちの悪い障害者は視覚障害者
「卵焼きに醤油をかけたらしばくからな」
これはおじさんが視覚障害の利用者の食事会で言われた言葉だ。
ちなみにこの言葉を私に言った視覚障害者は私の利用者でもなく全然知らない初めて出会った人間であった。
まぁ、障害福祉サービス受給時間の節約である。
自分の支給時間でヘルパーを一人連れて行って、友達(視覚障害者)の面倒も見させる。
友達の受給時間は節約できる、消費はされないわけである。
送り迎えに食事やドリンクの注文にトイレ介助まで友人たちの分の支援費は全部ただになる。
ああ、ここで視覚障害者の移動支援の絶対ルールを言っておこう。
同行援護研修で絶対に言われるが。
視覚障害者の移動支援は利用者1人につきヘルパーは1人である。
1人のヘルパーが複数人の視覚障害者を支援することは認められていない。
1人につき1人なのだ。
これを視覚障害者本人が捻じ曲げている現実もある。
もちろん知的障害もある視覚障害の子たちにはヘルパーが必要だが、鍼灸接骨院などを経営している視覚障害者は多い。
普通の人よりお金持ち多いからね。
少なくともバイトアプリで収入補填している人よりは経済的に裕福だろう。
それなのに、ほぼ無料で交通費をちょっと払うだけで買い物にも行ける、友達をつれてタクシーの心配もいらないヘルパー送迎付きの飲み会を楽しめるわけだ。
ちなみに事業所は「まぁ、たいへんねぇ」で済ましやがりました。いや、不正請求ではないけれど同行援護的にルール違反でござるが?
訪問介護・障害福祉サービスは不正請求しなければ利益が出ないのでルールなんてほとんどない福祉のビジネススタイルである。
訪問介護の報酬単価引き下げに反対している事業所は多分、まともに商売してるんだろうなと思う。
利益が出ている事業所は受給者証の支給時間まるまる独占して請求かけているんだろうなと、実際は40分しか訪問してなくても1.5時間で請求かけているんだろうなと、
100時間身体介護あり×4000円で40万円プラス処遇改善やらで1人の利用者でも良い金額になる。
実際には100時間も支援してなくてもね。
利用者もそれがわかっている。
「俺は支給時間50時間もある」
と自分の支給時間を自慢する人もいた。
目が見えないのは不幸かもしれない。
でも、目が見える私は視覚障害者を醜くしか見ることが出来ない。
それだけ、歪んでいる視覚障害者としか関わってこなかったのだ。
お金がないけど支援が必要という障害者には障害福祉サービスを提供してあげればいい。
お金があるなら自分でどーぞという制度に変えていかないと税金がいくらあっても更に税率を上げていくしかないのだろうと思う。