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第76話 目 知らない方がいい
これは私が高校の時のお話である。
その日ふ暑い日で
祖母と母と3人で涼みながらテレビを見ていた。
祖母の部屋は2階でベランダがあり
暑かった事もあって網戸にしていた
蚊取り線香の香りが夏を感じさせる。
祖母「お昼にしようかね」
祖母はキッチンへと向かっていった。
準備の手伝いをしに母も後を追ってキッチンに向かう。
私は暑いなぁと思いながらセミの音をぼぉっと聞いていた。
部屋に母が戻ってきた時に
ベランダの方を指さして
母「えっ??」と驚いたような声を上げた
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なんだと思い私もベランダの方に視線を向けようとした時だった。
すごい速さで祖母が来て
勢いよくカーテンをシャっっ!と閉めた。
「な、なに?どうしたの??」
母「今なんか...」
母の言葉を遮るように
祖母「知らない方がいい事もある!」
と大きな声で言い放った。
あまりにもすごい勢いだったのでそれ以上突っ込めなかった …
一体何があったんだろうか…
確かめる勇気も聞く勇気も私にはなかったが
何ものかが覗いていたのかも知れない...




