第73話 目 遺影
これは私が高校の時のお話である。
私には小学1年の時に亡くなった祖父がいる
ひいおばあちゃんと祖父の遺影が
仏間には飾られていた。
鴨居の上側に並んでおり部屋を見下ろすような形につけられている。
その部屋でよく昼寝をすることが多かった。
遺影が飾ってあるからとはいえ
特に怖いと感じることは無かった
あの日までは …
その日も学校から帰ってくると携帯をいじりながら
うつらうつらし始めていつの間にか居眠りをしてしまった。
しばらく寝ていると誰かに見られてるいるような視線を感じ身体を起こした。
母は祖母と買い物に出かけているし
家には私1人だけ
誰かに見られてるって事はありえないんだけどなぁと思いつつ
部屋を見渡した。
鴨居の上祖父の遺影が目に入る
水色の背景背姿の優しい顔をした写真のはず
そこにあった祖父の写真は
まるで怒っているかのような眼差しで
部屋を見下ろしていた。
びっくりした私は慌てて隣の部屋に移動し
買い物から母達が帰ってくると
先程の出来事を伝えた
「だから!顔が変わってたんだって!」
母「見間違いじゃないの??ほら!」
仏間に掛かってる例の遺影を指さす
おそるおそる覗くと
そこにはいつもの穏やかな顔の祖父の遺影が掛かっていた。
先程の顔はなんだったんだろうか...
その後も顔が変わって見えることが何度かあったが
気の所為といい聞かして気付かないふりをする事にした。
今もたまに変化した祖父の遺影の写真を思い出す。




