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第69話 目 ドッペルゲンガー

これは私の母が20代の頃に体験したお話である。


一時期毎日のように見ている夢があった。

毎回場所やシチュエーションは違うが

ある人と会いそうになったり

鉢合わせしそうになると

声を掛けられて目が覚めるというもの。


普通の夢なんだけどなんだか不思議な感じだった。


その日も学校にいる夢を見る

同級生らしき人達と教室で話している

移動教室でみんなで廊下に出た


奥の教室に向かって歩いていく

廊下の奥側から誰かが歩いてくる


何となく知ってる人のような気がして視線で追うが

モザイクがかかったように誰か分からない。

目をこらそうとした瞬間


「起きなさい!もう朝だよ!!」


...っ!


母の起こす声で飛び起きた

リアルな夢だったがすれ違いそうになった人は

モヤがかかったように分からなかった。


次の日夢の中でレストランにいた

メニューを見てどれを食べるか悩む


ちょっと離れた前の座席に誰かが案内されて腰を掛けた

???「ハンバーグセットで」


何だか聞いたことがあるような声の気がして

視線をそちらに向ける

顔を確認しようとした瞬間


ジリリリリリリリリッッ!!


時計のアラームで目が覚めた


何だか昨日の夢に出てきた人と同じ人のような気がしていた


その日の夜また夢を見た


ショッピングモールで買い物をしている夢

好きな洋服屋さんをいくつか周り

モールの中を一人で歩いていく


ガラス張りのショーウィンドウにマネキンが飾られており

その洋服を見ていた


ショーウィンドウに反射して自分の後ろが映る

向こうの道から誰かが歩いてきくるような気がした


何故かショーウィンドウから目が離せない

もう少しで顔が見える…


ジリリリリリリリリッッ!


「...っは!はぁ..はぁ...」

冷や汗でパジャマがぐっしょりと濡れていた。


祖母「顔色真っ青だけど大丈夫??」

心配そうに顔を覗き込んだ


母「夢の中で自分に会った気がする....」

先程の夢を祖母に説明した


祖母「あんたそれドッペルゲンガーじゃない...?」


毎日じわじわ自分に近づいていた人物が自分って気づいた時

寒気が止まらなかった。


ドッペルゲンガー

自分とそっくりな姿をした分身

超常現象の一種とも考えられており

死の前兆

出会うと数日以内に死ぬ



もしあのまま起きれず顔を合わせていたら

ドッペルゲンガーの噂通り死んでいたかもしれない...

しばらく夢を見ることが怖かったそうだ

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