第66話 目 ババサレ
これは私が高校の時のお話である。
ババサレって知ってるだろうか?
噂の怪異
知ってる人の声を真似して名前を呼び
扉を開けさせようとする怪異である。
当時学校の怖い噂や都市伝説が流行っていた
もちろん怖いものが大好きな私も例に漏れず
そういうのに夢中だった。
今ではなかなかやらなくなったが
TVとかでも
夏の怪談特集とかをよくやっており
毎週毎週楽しみにして録画したりしていた。
夏の風物詩の一つである。
学校でもみんなの間で都市伝説がちょっとしたブームになり
色々な話を耳にすることがあった。
ある時隣のクラスの友達が
M美とダラダラ喋ってると
「おはよー!めっちゃ怖い話聞いちゃったんだよねー」と声をかけてきた
以後R子とする。
M美「えっ?何?怖いやつ?怖いの苦手なんだよ…気になるから聞くけどさ」
R子「知りたいくせにー
ババサレって知ってる???」
私とM美がババサレを知ったのはその時が初めてだった。
リプトンのミルクティー肩手に気だるそうにしながら
M美「でー?
そのババサレ?だっけそれがどうしたの?」
R子「自分たちの知り合いの声で名前を呼んでくるんだって
〇〇ーここのドア開けてーって
で、開けると鎌を持ったおばあさんに首を切られちゃうらしいよ」
「でもそれってさ確かめようなくない?本当に親とかが開けてーっていってるかもしれないじゃん」
ちょっとR子は難しい表情をすると
R子「確かに...あ、でもババサレ、ババサレ、ババサレって唱えると助かるらしいよ」
M美「なんか口裂け女みたい」
R子「それがさーこのー...」
キーンコーンカーンコーン...
R子「やべっ!また後でね!」
授業のチャイムがなってR子は慌てて教室に戻っていった。
ババサレかぁ...
現れる系のおばさんの話いっぱいあるよなぁ...
バニーシャルの老婆とか四次元ババアとか
ばばあだらけじゃん...
そのくらいにしか思ってなかった
授業が終わりM美と家に帰る
ババサレのことなんかすっかり忘れ
一通り済ませて自分の部屋でくつろいでいた。
??「○○ー、○○ー」
ん??何だか呼ばれたような気がした
親は違う部屋にいてテレビを見ている声が微かに聞こえている。
昼間のR子の話を思い出した。
気の所為かもしれないけど…
「ババサレ、ババサレ、ババサレ.....」
しばらく静かにしてたがこれ以上呼ぶような声は聞こえなかった。
「はぁ..バカらしい気の所為だろ」
そう思ってあまり気にしなかった。
次の日学校でR子が
R子「あ、そうそう!昨日時間なくて言えなかったんだけどさババサレ!」
M美「またババサレだ、で?何いい忘れたの?」
R子「あの話を聞くとね.....
話を聞いた人の所に出るんだって1週間以内に」
背筋がゾワッとした..
え?昨日のババサレだったりする...??
M美「はぁ?話す前に言ってよ怖いじゃん!
ババサレ、ババサレ、ババサレ!
忘れないようにしなきゃ」
携帯に呪文を忘れないようにメモってるM美を横目に
昨日がそうだったのかも....
と顔面蒼白状態だったのは言うまでもない。
あ、この話を聞いたあなたの所にも来るよ




