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第65話 目 バス
これは私の母が体験したお話である。
その日は母(祖母)と出かける予定があり
暑い中バス停でバスを待っていた。
ジリジリ照りつける太陽で汗が伝う
早くバス来ないかなぁ…
と遠くを見つめる
道路の向こう側車の列にバスの姿が見えた。
祖母「バス来たわよ準備して」
バスに乗ると冷房が聞いていてとっても涼しかった。
2人がけの座席に腰を掛けた。
しばらくバスに揺られていると
急に足元に違和感を感じる。
誰かが足首を掴んでいるような感覚があった
恐る恐る足元に視線を向けた
前の座席の下から伸びた青白い手が
足首をしっかりと掴んでいた。
声が出そうになったが必死に押え
母(祖母)に耳打ちをした。
「ね...足首捕まれてる....」
祖母「あんた何言ってるの...?そんなわけないじゃない」
祖母はそう言いつつも母の足元を確認する。
祖母「あら....」
その一言で足首を掴む手の存在が
そこにあるって認めるには充分だった。
目的地の少し前まで
ずっと足首を掴まれていたがずっと我慢していた。
いつの間にか掴まれている感覚が無くなり
足首は自由になっていた。
あの足首を掴む手はなんだったんだろうか....
未だに分からない




