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第63話 目 リカちゃん電話

これは私が小学生の時のお話である。


私が小さい頃

リカちゃん電話が流行っていた。

以前も話したが私はある体験から

人形が大の苦手になってしまい

リカちゃんも例外ではなかった。

(第4話 目 人形 参照 ※)


ただこんだけ流行ると興味は出るもので

怖いながらも

リカちゃん電話は気になっていた。


ただ人形嫌いには変わりがない為

なかなか電話をする勇気が無く

躊躇していた。


母「怖いならやめときゃいいじゃない

それに音声だから怖くないわよ」


たしかにその通りだ

怖いならやめておけばいい

それは間違いない


だがその時の私は怖いという気持ちと

その恐怖に耐えられるだろうか?という

好奇心の狭間で揺れていた。


その日も

自宅の子機で恐怖にチャレンジしていた

途中まで電話番号を押し

後数字ひとつでリカちゃん電話に繋がる


心臓が緊張でバクバクし

今日やめとこと思ったその瞬間

指が当たってリカちゃん電話にダイヤルが掛かってしまった。


「もしもし?私リカよお電話ありがとう」


始まってしまった電話に慌てて切ろうとしたが

好奇心の方が上回り静かに受話器を耳に当てた。


「こんにちわ!元気?リカは元気よ」


なんの変哲もない会話

ホッとしてる


「これからショッピングなの」

普通の電話だ最初の恐怖心は無くなっていた

次の一言を聞くまでは



「あなたを迎えに行くわね」




...っ!!


受話器を投げるように切った


母「ちょっとあんた何やってるのよ!」



「リカちゃんがあんたを迎えに行くって言った!

リカちゃんが来る!」


母「は??それそういうセリフが録音されてるとかじゃなくて??」


「いや、でも、迎えに来るって…」


母「怖いくせに電話するから!もうリカちゃん電話はやめときなさい!

まったく...」


母は録音だと言っていたが

音声が途中で変化するなんて事あるだろうか...


「あなたを迎えに行くわね」


リカちゃんの声とは程遠い

まるで低い男性のような声だったのを今でも忘れない



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