第62話 目 狐持ち
これは私の祖母のおばあちゃんのお話である。
祖母が小さい時戦時中の事だ
祖母の兄は兵隊として戦争に参加していた。
以後Y雄とする。
ただ生まれつき脚があまりよくなかった事もあり
最前線では無く
通信兵としてだった。
徴兵が決まったその日から祖母のひいおばあちゃんは毎日仏壇に向かいお祈りをしていた
1日も欠かさ無かった。
比較的安全な通信兵だとしても
戦争に変わりは無いため
危険な目に遭わないという保証はない。
危険な戦地に向かわされる可能性も充分あった。
ある時Y雄に命令が下り
危険な前線に行かなくてはならない話が出たが
行かなくはならない前日の夜に
撤退命令が下り最前線に行く話は無くなった。
しばらくしたら
違う戦地に赴かなくては行けなくなり
基地を後にしなくてはならなくなった。
その戦地は基地の近くより激戦ではあったが
通信兵のY雄は運良く爆撃や敵兵の攻撃の脅威に
晒されずに済んだ。
さらに出向いてるうちに基地に爆撃があったが
出向いていたおかげでその爆撃に巻き込まれることもなかった。
終戦後
Y雄は大きな怪我を一切することなく
無事家に帰ってくることが出来た。
家族はY雄の帰りをすごく喜んだ
そんな中常に仏壇にお祈りを欠かさなかった
祖母のひいおばあちゃんが
小さくため息をついて
「Y雄の弾除けで疲れた」
と言ったそうだ。
祖母の家はとても霊感が強く
知り合いに生臭坊主の生まれ変わりが居たり
そういうのに関わりが強かった。
ひいおばあちゃんは
(狐持ち)と呼ばれる血筋で
狐を飛ばしてY雄を戦火から守っていたそうだ
確かに急に危険な場所に行かなくて済んだり
移動した事により死なずに済むなどと
奇跡的な事が何度もあったそうだ。
ひいおばあちゃんは
この数週間後に亡くなったそうだ
命懸けで護ったのかもしれない
最初にこの話を聞いた時は
狐持ちなんてって信じてなかったが
私も母も霊感があるし
祖母の強すぎる感や
祖母の兄妹も霊感があったり
あながち間違いじゃないのかもしれないと思っている....。




