第58笑 目 学校の廊下
これは私が高校の時に体験したお話である。
うちの高校は7階までありエレベーターが付いていた
長い廊下が教室がある階の部分以外は結構薄暗かった。
短い移動時間のみガヤガヤし
他の時間はシーンと静まり帰っていた。
その日はしたの家庭科室にM美を迎えに
友人のA子と一緒にエレベーターの方に向かっていた。
移動時間ってこともあり生徒が廊下に溢れている
エレベーターの前に着くと何気なく廊下の奥に目を向けた。
ガヤガヤしている人混みの中
立ち止まってこっちをじっと見ている女の子と目が合った。
背筋がゾワッとする
「ねぇねぇ...あの子変じゃない?」
A子に耳打ちする
A子「どれー??」
背伸びをしながら廊下を見る
「ほら、髪の毛ボサボサの子がこっちみてるでしょ??」
A子「いないよ
見間違えたんだよー」という。
そんな訳ないもう1度廊下の奥に視線を送ると先程の女の子の姿は無かった。
「んー...見間違い?かも...」
A子「そうだよー人が沢山いるからそう見えたんだよ」
そうか....無理やり納得してエレベーターを引き続き待つ移動時間って事もあってなかなかエレベーターが来ない
また視線を感じまさかと視線を移すと
その女の子はさっきよりもこっちに近付いていた。
ボサボサの髪の毛、ボロっボロのぬいぐるみ
睨みつけるような視線
間違いなくさっきの女の子だ。
「やっぱりいる...」
A子は相変わらずどこにいるか分からないらしく首を傾げていた。
気持ち悪い...
エレベーターがようやく来た
ピンッ....
中には誰も乗っていたかった。
A子「さ、行こいこ!」
2人でエレベーターに乗り込む
行先の階を押して扉に視線を向けた瞬間
びっくりして息を飲んだ
....っ!!
さっきの女の子が閉まる扉の前にこっちを睨みながら立ち尽くしていた
閉まるボタンを焦って連打する。
カチカチカチカチっ!!
A子「どした???そんなに押さなくても大丈夫だよ」
どうやらA子にはその女の子が見えてないようだった...
この女の子を見たのはこの1回だけである
ただ睨みつけるその視線をしばらく忘れることが出来ず
人混みに気配を感じたりした。
もしかしたら傍に居たのかもしれない...




