第54話 目 ついてくる子供(人怖)
これは私が中学生の時のお話である。
母から買い物を頼まれ
商店街にある八百屋まで買い物に行く事になった。
その日はとても暑い日で汗が吹き出るほどジリジリしていた。
八百屋に着き頼まれた野菜を買う
「えのき...じゃがいも..にんじん...大根..はぁ..重いのばっかじゃん」
深いため息をつきながら
買い物かごにそれらを入れた。
「お願いします」
レジにカゴを置いたその時
商店街の細い道に
小学1年生くらいの女の子がじっとこっちを見ながら立っていることに気付いた。
なんだあの子...
ちょっと不気味に思いながらも
支払いを済ませ
家に帰ることにした。
「暑いなぁ...」
袋も重いし暑いしで
疲れて歩みが止まる。
強烈な視線を感じ横を見ると
さっきの女の子が真横にいた。
「な、なに??」
私の問いかけに
なんにも答えないまま
ニタァと笑った。
うわっヤバいやつ!
そう思った私は無視をして早足で家に向かう
私が早く歩けば歩くほど
同じスピードで着いてくる
私が止まれば止まる
走ってもついてくるのが気持ち悪くなって
「ちょっと!ついてこないでよ!」
なんにも答えずニタニタ笑うだけ
猛ダッシュで走って家路を急ぐ。
玄関に飛び込み後ろを確認すると
家の少し離れた所で
???「アハハハハハハハハ!アハハハハハハハハ!」
背筋がゾワッとして急いで玄関を閉めた。
母「なに?そんなに慌てて」
母が心配そうに部屋から顔を出す
「変な女の子に追われたんだよずーっと付いてくるの!」
母は呆れた様子で
母「家が同じ方向だったんじゃなくて?
あんたそれより頼んだもの買ったわけ?」
「買ったよ...はい!」
レジ袋を渡して部屋に入った。
どうせ信じて貰えないしまぁいっか...
その日はそれ以上何も無かった。
しばらくして母が夕方買い物に出かける事があった。
バタンっ!!
「??何?どうしたの??」
母が青ざめた顔で
母「ちょっとこの前あんたが言ってた女の子私も今追いかけられたのよ!」
....っ!
びっくりして私は玄関を指さした
ギョロ...ギョロ...
玄関のすりガラスにその女の子が張り付いて
中の様子を覗こうとしていた
母「ひっ....!!」
???「アハハハハハハハハ!アハハハハハハハハ!」
しばらく居なくなるまで母と2人で震えていた。
次の日の学校のホームルームで
不審な女の子が出て
追いかけ回すという話が出た。
ただの子供のいたずらにしては怖すぎる体験だった...。




