第48話 目 トンネル
これは私が高校の時に体験したお話である。
うちの家は周りに駅が無く
最寄り駅に向かうには
毎回バスに乗らないとならなかった。
近くの駅がないのは何かと不便ではあったが
バスが沢山走っている為
困ることは無かった。
近くの最寄りの駅は2箇所
どちらも同じくらい離れており
バスに乗って15分ほどかかる
一つは大きい駅に出るのに若干近いA駅
もう一つは駅回りは栄えているが
大きい駅からは遠くなるB駅であった。
いつも早く来た方のバスに乗って向かっていた。
バス停でバスを待つ
近くにお店というおみせがないので待ち時間がとても長く感じた
特に暑い日とかは地獄である。
その日はとても暑くて
屋根がないバス停だった為
ジリジリ太陽に焼かれながらバスを待っていた。
バスが遠くからやってくる
B駅行きのバスだAの駅の方が便利だが
遠くなるより
この暑い中待つ方が堪える…。
迷わずバスに乗った
バスの中は涼しく快適で降りたくないくらいだ
近くに学校がありそれに向かう生徒で
パンパンになる
一気に学生が降りていくと
もうすぐ駅だ
駅に着く前に短いトンネルがある
大きなものではなく中も広くはない
狭い歩道があるが工事をしており通行制限されていた。
なんの気なしに窓の外をボォーっと見ている
工事現場の人達が忙しなく働く中
1人の女の人が見えた。
日傘を深く差しており
顔は見えない
長い髪と赤い服しか見えない
色白の肌に赤の服がやに生えていた
ふと、違和感に気付く
工事中で交通規制されているし
歩道はとても狭い
何のにその女性はその工事現場の中を真っ直ぐ突っ切るように歩いてる
周りの作業してる人達が気づいてる様子もない
女の人とバスがすれ違った
拭えない違和感にすぐ視線で追いかける
だが、どんなに目を凝らしてみても
今すれ違ったばかりのはずの女の人の姿は無かった...。
彼女は人間ではなかったのだろうか
このトンネルでは他にも不思議な体験をしているがそれはまた別の話である。




