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第46話 目 奴さん

これは私が小学生の時のお話である。


私の祖母の家の仏間には

奴さんの絵が飾られていた。

日本画でリアル

真ん中に描かれた奴さんは左の方を見ているようなデザインになっていた

その絵が何処と無く不気味で私はあまり得意ではなかった。


元々日本画自体得意じゃないってこともあるが

何だかその絵はこっちを見ているような気がして

怖かったのだ。


その日も祖父と一緒にテレビを仏間で見ていた

お菓子を食べながら

笑点見るのが大好きだった。


夢中になりながらテレビに齧り付く


しばらくすると

祖母「ちょっとお父さん来てくれる??」


祖父「はいはい!今行くよ

ちょっと行ってくるからテレビ見てな」


キッチンの方から祖母に呼ばれ

仏間に私一人になった。


最初はテレビに夢中だったしお菓子を食べながら楽しんでみていたが

番組が終わると 急に視線を感じた。


奥の壁に掛けられた額縁が視線の端に入る

例の奴さんの絵だ

こっちを見ている気がする....


怖いどうしよう..

限界!ってなった時に祖父と祖母が部屋に入ってきた

部屋の空気が変わる。


広い仏間だったので

ご飯を食べるのに人数が多い時は仏間が使われた


その日もみんな揃っていた為

仏間にテーブルを用意してご飯を食べることにした。


夜ご飯が準備されみんなでワイワイ食べ始めた。


視線の端に例の日本画がチラチラ入り

気になり過ぎてご飯の味を全然感じなかった。


怖がりながらも奴さんの絵に目を向ける

視線が釘付けになった...


奴さんと目が合う


視線が離せない


左を見ているはずの絵がじっとこっちを見つめていた。



母「ちょっと?あんた聞いてる??どうしたのボォーっとして

早くご飯食べちゃいなさい冷めるわよ?」


「だ、だって...あの絵こっち見てる」

私は絵を指さし訴えた。


祖母「??奴さんの絵?目が合うだなんて

ほら見てみなあの絵はこっちなんか見てないよ」


そんなさっきまで!そう思って絵に目を向けると

絵は元に戻っており左を向いていた。


「さっきまでこっち見てた!絶対見てたもん!」


私があまりに怖がった為奴さんの絵は押し入れの中にしまい込まれた。


目が合った奴さんの目を私はしばらく忘れることが出来なかった..。


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