第44話 目 佇む女
これは私が中学生の時のお話である。
その日もいつものように買い出しをして
M美の家に向かっていた
とても暑い日でアイスを片手に坂を登る。
垂れたアイスで手がベタベタ
「手やばくない?」
M美「暑いからね早く洗いたい」
何気ない会話いつもと同じ平和な日常
のハズだった...
M美が思い出したように話始めた
M美「そういえば、最近さお兄ちゃんが変な女の人見たって言っててさー
私がもこの前見ちゃったんだよね」
M美の家は外階段があり2階に続いている
その階段の裏側
階段と家の間に女が佇んでるって話だった。
「それって...人間?やばい人が入り込んでるとか?」
M美「私も最初そう思ったけど他人の家に入り込んでるのもおかしいしさ..何より格好が有り得ないのよ」
いる人いない日があり、いつも同じ服装
ボロッボロのワンピースに
ボッサボサの長い髪
何時間も同じ場所にいるらしい
M美「人間だったら不法侵入じゃない?でも声掛ける気にならなくてさ…」
話してるうちに坂を登りきりM美の家が見えてくる。
「今日も居たりして..」
2階に続く外階段の下誰かが立っている
「ねぇ..あの人....??」
M美「っ..!そうあの人、居るよね?」
確かにいる髪の毛がボサボサで青白い肌
ボロッボロのワンピース
声掛けるなんて怖くて出来ないし
外階段の方を登る勇気もなかったので
1階の方の玄関から中に入る。
M美「ね..居たでしょ...」
「あれ人間じゃないよね…」
部屋で話してる途中でM美のお父さんが帰ってきた。
M美「また居たんだよ!お父さんも見たでしょ??」
父「?? あぁ...この前言ってたやつか
居なかったよ?」
M美「えーだって今お父さん外階段から来たじゃんすれ違ったはずだよ」
外階段から上がってきたなら
場所的に絶対にすれ違っているはずなのに
何回聞いても居なかったと言われた。
父「だいたいそんなやつ居たらさすがに気づくだろ」
M美のお父さんは
霊感が泣く心霊スポットって言われる場所でも全然大丈夫な人だった。
これで不審者説は消えたも同然だった。
人間ならさすがに気付くし
見えていないってことはそういう事なのだろう
帰り 外階段の下横目で見てみたが
もう誰も立っていなかった。
次の日買い物に行こうと約束してた為
家まで迎えに行った。
昨日の女が居たらどうしよう....
そう思っていたが外階段の下には誰も立っていなかった。
居ない日もあるって言ってたもんな...
それからしばらくの間度々M美の家に行ったり前を通ったりしたがあの女は見かけなかった。
「居なくなったんじゃない??よかったじゃん」
M美「いやそれがさ.....」
?????
M美「中に入ってきちゃったんだよね」
これはまだ始まりに過ぎなかった…。




