第43話 目 夢
これは私が中学生の時のお話である。
その日はとても疲れていて
布団に入るとすぐ眠りについた。
ここからは私が見た夢の内容である
夢の中で私は昔の祖母の家の前に立っていた
懐かしい風景
家の路地に沿って家が並んでおり
そこの子供達と仲良しで毎日遊んでいたのを思い出す。
道を進んでいくとその子達が駐車場のとこに集まっていた。
「ねぇねぇ!私も仲間に入れてよ」
そう声をかけるといつの間にかくれんぼが始まっていた。
後ろを向いて数字を数えてる鬼役の子に気付かれないように
家の裏側の細い道に身を潜める。
「もーいーかい」
「まーだだよ」
「もーいーかい」
「もーいーよー」
路地に声が響き渡る。
探しに来ると思い息を殺して身を潜めた
私が隠れている所を通り過ぎていく足音が聞こえる。
しばらくすると遠くの方から叫び声が聞こえてきた
「助けてーー!!」
誰かが見つかったのかな?
最初はそれくらいにしか思わなかった。
隠れていた場所に足音が聞こえてきた為
ゆっくり足音を立てないよう
隣の駐車場車の後ろに移動した。
また離れた所で叫び声が聞こえる
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ただのかくれんぼでこんなに叫ぶかな...
何だかすごく不安になってきた...
いつの間にか隠れていた場所に小さな女の子と男の子が座っていた。
「うわっ!」
突然現れた2人にびっくりした私に対し
2人はシーっと口に指を当て
「見つかっちゃうよ?」と路地を指さした
すぐ近くでまた叫び声が聞こえた
「助けて誰かぁぁぁ」
尋常じゃない叫び声に
心臓がバクバクして冷や汗が流れてきた…
足音がこっち側に近付いてくる
見つかるんじゃないかっていう恐怖があったが
何が起きてるか気になり
少しだけ覗いて見たくなった。
見えた足元は
先程の鬼役の子ではなく
着物に下駄の足元
髪を振り乱したおぞましい顔をした女性だった。
まるで本物の鬼のよう...
「ひっ....」
女はグルっとこっちの方に顔を向けた。
音に気づいたのか車の方に向かって来る
「やばい気付かれる...!」
その瞬間アラームの音が鳴り響いた
ジリリリリリッ!
「....っは!はぁはぁはぁ....」
冷や汗でシャツはびしょびしょになっていた。
「ゆ、夢か...」
時計を確認したら2時間ほどしか経っていなかった。
しばらくしても動悸と冷や汗が止まらない..
またあの夢の続きを見てしまうかもしれない
夜中だったがもう眠る気にはなれなかった....
起きる瞬間
「次は逃がさないよ」
その言葉が頭から離れなかった
しばらくその夢をまた見るかもしれないって不安で仕方がなかった。
何ヶ月もした後某怪談サイトで「猿夢」という話に出会う。
似たような雰囲気ですごく驚いた
このような夢はいくつも種類があるのかもしれない...
幸い今の時点であの夢は見ていないが
またあの夢を見たら、もし見つかったら
自分がどうなるかを考えると
背中がゾワッとする....




