第41話 目 マネキン
これは私が某雑貨屋さんで働いていた時のお話である。
4階層のフロアになっている雑貨屋で働いていたのだが
下の階には有名な洋服屋さんが入っていた。
とある年末
下の服屋が年末セールの準備をしていて
大きくフロアを改装していた。
大量の什器やマネキンが7階にある屋上にどんどん運び込まれていた。
勝手に空いたエレベーターに
パンパンにマネキンが乗っていた時は
すごくびっくりした。
マネキンを乗せたまま放置していたらしい。
下が年末セールをすると毎回上の階にもお客さんが流れてきて普段より混むので
私たちも棚替えをしたりして年末セールのに備えていた。
店長「ちょっとさ7階の備品庫から棚板取ってきてくれる??」
7階にある備品庫に棚板やらフックなどを仮置きしていた。
「分かりました、ちょっと行ってきます」
エスカレーターでは7階に上がれない為
エレベーターに乗り込んだ。
すぐ上の階なのであっという間に7階へと着き
エレベーターが開く
マネキンが大量に置かれていた。
「うわっびっくりした...」
下の服やから運び込まれたマネキンだろう。
奥にある備品庫から棚板を呼びを含めて2.3枚エレベーターに運び出した。
店長がいるフロアに棚板を運び込む。
店長「ありがと、備品庫ちゃんと閉めてきた??」
そう言われ備品庫の電気を消し忘れたことを思い出した。
「電気を消し忘れたかも..ちょっと見てきます!」
再びエレベーターで7階へと向かう
ピンッ.....
エレベーターが開いた瞬間強烈な違和感を感じた
薄暗い倉庫の中無造作に置かれていたはずのマネキンが
全部エレベーターの方を向いていたのだ。
驚いた私は備品庫の電気も確認せずフロアに急いで戻る
店長に電気大丈夫だったか聞かれたが確認してないまま
大丈夫でした...。と答えた
もう一度7階に上がる勇気は持ち合わせていなかった。
あんな短時間で誰かが全部動かしたとは考えにくい.....
しばらくマネキンの冷たい視線を忘れることが出来なかった。




