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闇覗き  作者: ありす
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第4話 目 人形

私は小さい頃人形が大好きだったある出来事が起こるまでは..



それはいつものように大好きな人形を寝る前に枕元に並べていた。


いわゆるリカちゃん、ジェニーちゃんなどの

着せ替え人形

お気に入りの人形達に囲まれて眠るのが大好きだった。


いつものように並べ布団に入る

うつらうつらしてすぐ眠りについた。


どのくらいの時間が経っただろうか

話声で目が覚めた


父と母の寝息


静かな部屋に響く時計の針の音


そんな音に紛れて話し声が聞こえる。


当然テレビなどはついていない

起きてるのは私だけ1人ではなく何人もが話しているような声だった。


誰だろ...外かな..?


開かない瞼


薄目で辺りを見渡す


近くで聞こえる話声


どうやら部屋の中それも私のすぐ近くから

話声の方に目を向けると人形達と目が合った。


冷や汗が額を伝い

心臓はバクバクと音を立てる


いつも置いているお気に入りの人形

いつもの可愛いらしい顔とは想像出来ないほど

目を見開き口を開け言葉にならないような


「ウワンウワンウワンウワン..」


と音を発していた。

私は恐怖のあまり意識が遠のき

気づいたら朝だった..


急いで枕元の人形を確認する

いつもの可愛いらしい人形に戻っていた。


既に起きていた母に昨日の夜中の出来事を

泣きながら説明した。


「人形が喋るわけないじゃない」


当然母は信じず呆れた様子で

「寝ぼけてきっと夢でも見たのよ」と言われた。


夢にしては生々しく恐怖が忘れられない

私はその日から人形と遊ばなくなった


もちろん寝る時も枕元に並べない、おもちゃ箱の1番奥にしまい込んでしまった。


夢とは思えなかったししばらく悪夢にうなされた


あれはきっと夢なんかじゃない


だって夢じゃ口が開いたままのリカちゃん人形の説明がつかないから。

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