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第35話 目 公園

これは私が高校の時に経験したお話である。


学校やバイトに行き帰り、スーパーなどに買い物に行く時毎回通る場所があった。


大きいな公園の横の道

この道を真っ直ぐ行くとバス停やスーパーの方に繋がっている。


比較的大きめの公園で明るい時間には

サッカーや追いかけっこなどで遊ぶ子供達が見受けられた。

夕方になると昼間の喧騒が嘘だったかのように静まり返る。


この公演の真ん中には滑り台があるのだが

私はいつもその滑り台が気になっていた。


いつも通りかかるとつい横目で確認してしまう


その滑り台の所には

いつもサラリーマンの男性が立っていた

実際はサラリーマンかよく分からない

ただシルエットから推測してスーツのようなものを着ている気がするので勝手にサラリーマンだと思っていた。


真っ黒なシルエットでいつも滑り台の真下に立ち尽くしている


昼間いる時もあれば

居ない時もあるし

夜になると現れたり全くいない日もある


ただその男性が生きている人じゃないってことだけは分かっていた。


いつも横目で確認はするもののじっとみたり確認することは無い

向こうに気付かれそうで何だか怖かったのだ


何故だかこの公園は自殺者が多く


ブランコでの首吊りや

公園の真ん中でガソリンを被った女の子が焼身自殺など物騒な事が多かった。

ガソリン自殺の時は公園目の前の家から火柱が見え叫び声が凄かったらしい


この滑り台にも曰くがあった

滑り台のうんてい部分で男性が首吊り自殺をしていたのだ


勝手にあそこに佇んでいる男がそうなのかななどと思っていた。


その日は母と一緒にスーパーに買い物に向かっていた

いつもの癖で公園の中を目線だけで確認する。


母「あまり見ない方がいいわよ滑り台でしょ?」

と急に言われてドキッとした


「見える...?いつも男の人が立ってるんだよね」と私がいうと


「見えるけど見ないだって気付かれたら着いてきちゃう」

そう言って公園の横を足早に通り過ぎた


その日から私はなるべく見るくせを治すようにした

付いてこられないように


向こうを見るのは向こうからも見られるって事なのかもしれない。

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