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第31話 目 生まれ変わり

これは私の祖母の親戚の話である。


うちの家系は霊的現象にあいやすく

いわゆる霊感があるタイプだった


母、祖母はもちろん祖母の兄妹も霊感が強かった。


祖母の親戚はあまり人とは関わろうとしない頑固なおばあちゃんで

祖母は苦手だった為会いに行ったりすることは無かったが

こんな話を1度だけ聞いたことがある。


祖母は和歌山県出身でその親戚は和歌山の田舎に住んでいた


ある日何故か良さそうな石だと言って

玄関の踏み石いわゆる沓脱石にする為に

どこからか四角い石を拾ってきた。


高さもちょうどよくて使いやすくてすごく気に入っていたそうだ

そんな石を拾ってしばらくした頃

ある出来事が起こった


真夜中縁側の障子に男性の影が立つようになったというのだ

障子の向こうから鋭い視線を送り

何やらブツブツと呟いているらしい

ただ頑固でちょっと変わり者だったおばあちゃんは

そんなの全く気に求めなかった。


近所の人と井戸端会議した時変なのが出るって話すと

「その石やめた方がいいんじゃない?」 と

何人にも言われたがもちろん聞く耳を持たずそのまま沓脱石として使い続けていた


拾ってから1週間ほど経った頃

今日も同じように障子越しに男が立つ

ブツブツ言う声が聞こえるなと思っていると


いつの間にかその声は部屋の中から聞こえており

障子に映る影が無くなっていた。

枕元に誰かが立っていることに気づいた。


崩れた鎧

乱れた結

ボロボロになった身体

ざんばら髪の落ち武者がギョロリと目を見開いきながら顔を覗き込み


「末代マデ呪ッテヤル!」


普通ならその場で意識を失ったり怖くて何も出来ないとかになると思うがその親戚は違かった


「色々ブツブツうるさいわ!!やれるもんならやってみな!!」と怒鳴り返したそうだ...。


次の日からその落ち武者が現れ無くなった


後々わかったのが

拾ってきて沓脱石として使っていたのは古びて彫りが消えた無縁仏の墓だったという事

また親戚のおばあちゃんが生臭坊主の生まれ変わりだった事が分かった。


おばあちゃんが無くなるまでその石は使われていたそうだ

なんだか落ち武者が気の毒になる話である。


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