第26話 目 黒い影
これは中学生の時の話である。
未だに伝えれば良かったかもしれないと公開する時がある..
ただその時の私は伝える勇気がなかった。
いつものように放課後
駄菓子屋に寄ってM美とたわいもない話をしながら楽しく歩いていた。
19時近くになり
辺りもすっかり薄暗くなってきた
夜ご飯の時間もあるし
そろそろ帰ろっかと家の方に向かってた時だった。
いつもは坂の下まで一緒に行くのだが
M美が親からのメールで
「早く帰ってきなさい」と来ていたこともあり
たまたま手前の曲がり角で別れる事にした。
「ごめんね!ちょっと小走りで帰るわ早く帰ってこいってさ
また明日ね!じゃっ!」
「ううん、大丈夫私も早く帰るわまた気を付けてねまた明日」
手を振りながらM美の後ろ姿を見送ってると
背中に違和感を感じた。
M美の後ろ姿にピッタリと付くように影が一緒に歩いてるように見えた。
「えっ....?」
薄暗いし見間違えかも...目をこらす
はっきり真後ろに張り付く影が見えた。
...っ!!
「ちょ、 !....」
M美を呼び止めようとしたが
何故か伝えるのがすごく怖いと感じ
呼び止めるのを辞めてしまった…。
声を掛けてはいけない
それに触れてはいけない
そう直感が言ってるような気がした...。
しばらくしてM美の家に不幸があった..
あの時私が呼び止めていれば何かが変わっただろうか...
ただどうしても言えなかった
真っ黒い影死神のようなものを連れ帰ってしまったのかもしれない...。




