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闇覗き  作者: ありす
12/51

第12話 目 三角形

これは私が高校の時の話である。


当時学校の帰り私は珍しく1人で帰宅していた。

本屋に寄ったり普段行かない所をゆっくり回っていた。


散歩を満喫しながら

そろそろ帰るかと思いバスに乗って揺られながら

最寄りの駅に着くと

蒸し暑さを感じさせる蝉の声が響いていた。


しばらく歩くと坂が見えてくる

ここを登りきったら家だ


「暑っ...ちょっと疲れたなぁ」


独り言が出るくらい


蒸し暑い


額の汗をハンカチで拭う..

突然後ろから


パタパタ..パタパタパタパタ...


と足音が聞こえた。


気にしないで引き続き登っていたが

ゆっくり歩いているはずなのに

誰も追い抜いて行く気配は無い。


だからって足音も聞こえない


私が足を進めると

パタパタと足音がもう1つ付いてくる


パタパタ....パタパタ



ずっと着いてくる嫌な足音

後ろからの気配に耐えかねて


視線だけを後ろに向け確認した...


視線の端

白い裸足の足

上半身には三角形の被り物を被っている何か...



「っっ!!」


得体の知れないものが迫ってくる恐怖

手に汗を握りながら恐怖で動かなくなる足を必死に動かした。


パタパタパタパタ!パタパタパタパタ!


足音が真後ろに迫る

再度後ろを振り返る勇気は無かった。


最後の力を振り絞り

必死に走り玄関に転がり込むように入り込んだ。


あれはなんだったんだろうか未だに分からないが

三角形の奴を見たのは

後にも先にもこの1度きりだった。

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