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闇覗き  作者: ありす
10/48

第10話 目 おい

これは私がとある雑貨屋で働いてた時の話である。


その日は滅多にない大雪で

お客さんは誰も居なかった。


品出し日和だなと思いながら

普段忙しくてなかなか出せない商品や棚替え

商品整理をやっていた。


大きな雑貨屋であり

フロアは4階層

私は1番上のフロアで作業をしていた。


スタッフは大雪で暇なこともあり私がいたフロアには私だけだった。


黙々と作業を続ける

店内放送だけが響きフロアは静まり返っていた。


フロアの真ん中にあるエスカレーターの

無機質な音がいつもより大きく感じる。


棚替えをする為に脚立に乗って作業を始めた


しばらくすると後ろから男性の声で



「おい!」



声を掛けられた


夢中になってお客さん来たの気付かなかったと

慌てて脚立の上から


「はい!気付かなくてすみません!」と振り返ると誰も居なかった。


えっ?

はっきり聞こえたしすぐ振り返ったはず..


1番上のフロアは上りエスカレーターのみで

下りもない階段の方に向かうには遠いいし

あたりの商品棚の後ろにも誰も居ない。


背筋がゾワッとした私は

業務用エレベーターに駆け込み

急いで人がいる階に降りた。


エレベーターが開くと同時に飛び出しバックルームの扉を開ける


真っ青な顔してる私に仲のいい従業員の

Tさんが

「そんな慌ててどした?」と不思議そうに尋ねてきた。


さっきの話をすると


「居るんだよね、私もおい!って言われたことあるよ」と言われた。


後から聞いた話だと

何人かの従業員が

「おい!」と声を掛けられたのに

だれも居ないっていう体験していたことが分かった。

その後何回か「おい!」の声を聞いたが

返事をしなかったのは言うまでも無い。

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