方舟聖女

【女の子がデカい武器で怪物と戦う系のお話】
人間兵器「聖女」。彼女たちは神話の時代の遺物を扱い、人類の天敵「ケモノ」と戦うことを宿命づけられていた。異形の怪物を命がけで倒し、その対価に人間らしい生活を送る――、街は聖女によって生かされ、聖女は街によって生かされていた。人類の過去の繁栄には程遠いものの、豊かな暮らしがそこにはあった。
ウルリカは聖女の一人。容姿端麗で高い実力も持つが、酒と性に浸る奔放で放埓な日々を送っていた。最強とも称されていたウルリカだったが、油断からか左腕を失い義肢となってしまう。愛する人も失い、自堕落さが深くなるが、周囲の支えにより立ち直る。
しかし、そうしているうちに人類と聖女たちに残された時間は少なくなっていた。12月――存亡をかけた反攻作戦の最中、前線から遠く離れているはずの街がケモノの襲撃を受けてしまう。街は混乱に陥り、立て直す間もなく終末のケモノが姿を現す。聖女と人類による最後の抵抗が始まろうとしていた。

人類とケモノの決戦前夜に、聖女たちは「これから」に想いを馳せる。しかし、彼女たちはどうしようもなく兵器であり、そして何も知らない少女に過ぎなかった。


※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。

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