表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

第1章 最後の春

気づいたら春になっていた。高校最後の冬が終わった。正直僕の高校生活は何も無かったと思う。クラスメイト達は部活動に励んだり、志望大学への受験勉強そして青春と言えばの代名詞恋愛をしていた。僕はただ淡々と過ぎる1日を過ごしていたら3年間経ってしまっていた。部活動は特に何もしたいことが無く帰宅部、勉強はそこそこできていたが欲は無かったので近場の大学へ行くことになった。恋愛なんてもっての他僕自身初恋すら体験したことがないのだ。他人に興味が無いし第一恋愛はめんどくさい連絡をとったりデートをしたりと。中々しようと自分の価値観では思わなかった。なのに、、、ある日あなたと出会ってから全ての価値観が変わってしまった

僕はその日美術館に行っていた。昔から絵を描いたり鑑賞したりするのが好きだった僕はよく美術館へ通っている。ここが唯一僕の居場所だ。いつも通りただ絵を見ていたら隣から話しかけられた。「この作品いいですよね。あなたも好きですか?」といきなりだった。普段人と余り関わらない僕は戸惑ったが「僕この人が作る作品の世界観が素敵だなって。色使いから情景描写がしっかりしてて見ているとどんどん惹かれるんです」と答えた。そしたら彼女が「ですよね。いきなり答えてくれてありがとうございます。また機会があったら話しかけたりするかもです。では」とぺこりと頭を下げ消えてしまった。だけど話し方から見て怪しい人には全く見えなかった。さっき話した彼女の顔どこかで見た事があるような気がしたあの硝子のような瞳。だが具体的な記憶が出てこなかった。少しモヤモヤするがあまり気にせずに他の作品を見ていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ