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父と息子の異世界漂流  作者: 佐藤 学
103/103

第103話 公彦はコームに戻る

大の字で倒れ、荒い呼吸をしている公彦を見下ろすディー。周りの子供達も地面に寝転んでいる公彦を見ていた。


子供達よ、女子高生に狩られたおっさんを見下ろすんじゃない。


ディーが手を伸ばしてきたので、掴まったら、かなりの勢いで、身体を起こされた。引く力もえぐい。


「おっちゃん、人間でそこまで出来るなんて、中々だね。」


どうやら、ディーや周りに居る子供達に認められた様だ。

タブレットを拾い、魔法を解除した。


「ディーがどれくらい強いのかな」と思い、聞いたら、里では、中の上ぐらいだったとの事。ディーが本気を出したら、全く歯が立たなかったのに、上が多すぎるって。

少し気落ちしたが、新しい魔法は、まだまだ改善の余地があると思う。

今は戦う前に設定しているが、戦闘中に自動で切り替わるなら、戦闘の幅が広がりそうだ。例えば、魔法攻撃をする瞬間、魔法攻撃が100%になったり、攻撃を受ける際、防御が100%になる等、自動で能力の可変が出来たら、相当な戦力アップになりそうだ。そして、次の段階として、他の人間にも自分の魔法を反映できればと思うが、それは、まだまだ先の話しだろう。


グランザッパの蜜だが、強くなっていると思う。奴隷解放の戦いの際、有益なアイテムになりそうだ。


ディーや子供達と話していると、商人が探していると連絡があった。用事は終わったので、戻るらしい。


彼女達に別れをつげ、オーガの仮の里を後にした。まだオーガ達には、隠れてもらわないといけないが、今後、建国の宣言が出来たら、合流できるだろう。


ディーから、また、会う時に再戦を約束させられた。その時までに、新魔法のバージョンアッブさせていこうと心に誓った。それが出来なければ、今回と同じ様な結果になるからな。


今後、コームに戻ったら、活動家軍にグランザッパの蜜を渡さないといけないが、その点、問題はない。コームで、ソーセージの屋台をしている、とある業者がいて、裏の顔は、活動家軍の密偵である。その密偵に、グランザッパの蜜を渡すと、時間はかかるが、色々な場所を経由して、活動家軍に渡す事ができるとの事だ。リンデン国内にも、活動家軍の手のものが潜入しており、情報収集の規模に感心する。


コームに戻り、改めて訓練を再開した。


戦いが始まるまで、どこまで、強くなれるか?


ルーカン達と、新しい魔法のバージョンアップについて、相談しよう。

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