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⑺『復権の作業』
⑺『復権の作業』
㈠
いつまで続くんだ、という問答は、俺には必要ないな。というのも、もうフラットに生きているから、であるからして、復権の作業は、もうごく自然に、進んでいるのであるから、天の許す限り、それは、悠々自適であることなのだ。
㈡
それにしても、こんな境地に辿り着いたのは、何とも不可思議だ。自由を通り越した自由というべきか。復権の作業において、俺が実行し、明証できるところの、神秘の小説、こんなものは、しかし、そんなもの、なのであるから。
㈢
訳の分からない小説というものにも、一区切りついて、何だか、益々、訳が分からないが、それでいいんだろうか、いや、それでいいんだよ。アメリカンドリームなどというものも、今の俺には遠いものだ。もっと近い、俺の復権の作業は自由気侭である。