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⑵『復権の作業』
⑵『復権の作業』
㈠
俺は確かに、復権を得たのである。それは、当たり前のことではなかった、と言えるだろう。自分で自分を軌道修正し、制御することで、文章の形式は破綻に向かったが、今度は、自由を得た俺が、自由に文章を書くのであるから。
㈡
であるから、俺は復権の二文字を掌の上に座し、方向性を練っていく覚悟である。といっても、気負いはほとんどない。まさに、死なないように、うまく言葉を、また、文章を、転がすつもりである。鉄壁の精神の城を、我城にしながら、である。
㈢
とんでもない方向に言っても、面白みがなくなっても、自分にしか書けないものを、書くとぃう宣言は、まさに、新しい復権である。自由、自由、自由、俺は時折、叫んで、自由を執筆精神に、根差して行くつもりだ、俺には俺にとっては、異論はない。