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⒆『復権の作業』
⒆『復権の作業』
㈠
分からないことだらけだった、第二次形態の、この復権の作業という、小説も、半ば形を整えて、標榜される場所へと位置を移したようの、なっているのだ、俺の脳内において。であるからして、である、復権の作業は、うまくいったと思うのである。
㈡
しかしどうだろう、俺の脳内でうまくいったことが、果たして何の意味があるのだろうか。それはそもそも、俺自身の問題ではなかったか。ただ、こうして、その様なことを小説にすることが、出来たという事実が、まず嬉しいのである。
㈢
それは脈々と続くだろう。復権の作業は、確かに明確に、小説化することによって、目的は果たされたのである。重厚な思想が、重圧に負けないように、俺のこの、復権の作業という小説も、重圧に負けない小説に、なっているだろうか、どうだろう。




