世界大事典 有力人物①
シルム・レートグリア
───彼の話はよく耳にする。伝説の隠者だの最強の暗殺者だの、最低の卑怯者だの。彼にまつわる話は物騒なモンばかりだ。人殺しが得意で、毒を塗りたくった剣を振るい、影を操る精霊術師。白兵戦も魔法戦闘も怪物退治もこなす冒険者でもあり、しかしその活躍を実際に目撃した情報は皆無に等しい。
アイツの悪口は、言わねえ方が身のためだ。奴は闇に潜み、影で暮らす。死角から、一撃で殺す。気付いた時にはもう息ができねえ。奴は、狙った獲物は逃がさない。蛇のようにな。
───酒場に居座る大男。
年齢:15歳
身長:162cm
体重:53kg
灰色の髪に青の瞳。長くも短くもない髪は、本人も特に意識せず整えることもしない。やや幼い印象をもたらす顔は、彼のコンプレックスである。
イルシィリア・シャルローゼ
───彼女の英雄的な活躍は、最早知らない子供はいないんじゃねえかとすら思ってる。人間離れした身体能力に、桁違いの魔力。レートグリアを旅仲間として、彼女は彼を引連れていたそうだ。冴え渡る二刀流に無駄のない魔法。支援魔法や回復呪文も一流だ。戦闘の全てを完璧にこなす彼女は、どのギルドでも喉から手が出るほど欲しいだろうな。
だが、無駄な勧誘は辞めておけ。最悪拳が帰ってくるぞ。彼女は温厚で謙虚、明るく朗らかと誰もが羨む性格をしてる。だが怒れば怖いぞ、何よりもな。夜の酒に誘ってみるか? やってみればいい。ただし侮辱だけはするなよ。彼女にも、彼女の仲間にもな。
───酒場に居座る大男。
年齢:15歳(人間年齢)
身長:160cm
体重:───
輝く銀髪に紫の美しい目を持つ少女。癖気味な髪を左に1本だけ結び、彼女のお気に入りである小さな紐リボンで留めている。誰もが振り向く美少女であり、その上性格や学力も優れた才女。




