文学少女の暇つぶし 森のブラウン管ドラゴンを必殺技でコントロールした大魔王(元農民)と忍者のブラック企業「入道雲」のおねぇサラリーマンとボロアパート住み名探偵志望の偽物聖女の幕末おにぎり伝説 牛乳風味
なろうラジオ大賞2へ応募するために書いた作品(ネタ枠)です。
なんでも、作品に入れるワードを全て入れた結果、タイトルの文字数が本文の10分の1になった作品があるらしい。
なろうだから出来た蛮行である。
なお、
登場人物
機械竜〔ブラウン管ドラゴン〕(森のブラウン管ドラゴン)
男(大魔王(元農民))
忍〔しのぶ〕〈忍者のブラック企業「入道雲」のおねぇサラリーマン〉
筧〔かけい〕〈忍の上司〉
聖〔ひじり〕〈ボロアパート住み名探偵志望の偽物聖女〉
〈関連団体〉
法々華教〔ほうほけきょう〕〈新興宗教団体〉
ルビも打つ隙間が無かったのでここで。
森にズゥンと重い音が響き、銀色の怪物が巨大なモニタの顔を垂らすのを見て、男はため息を吐いた。
「こいつを従わせるのは、俺の必殺技でもギリギリだった」
男の前にいるのは機械竜。古より怪電波で人々を洗脳する怪物である。
「これで、俺の悲願が叶う……」
そして男は、森の奥へと消えた。
おねぇサラリーマンである忍がその話を聞いたのは、終電間際まで残業をした「入道雲」の仕事場でだった。
「機械竜が、消えたのん?」
厄介な怪物の消失、捜索は必須だ。案の定、上司の筧が忍を呼びつけた。
「残業だ、機械竜を見つけろ」
「分かったわぁん♡」
そう言って、忍は忍び装束で、闇夜へと飛び出した。
とあるぼろアパートに聖はいた。彼女は新興宗教「法々華教」の聖女として祭り上げられた女性の……影武者である。そして、彼女は探偵に憧れる変わり者でもあった。それ故に、彼女はラジオで機械竜の消失の噂を聞いた時点で信者たちに機械竜を捜索するように指示をした。
忍者の調査網と、信者の人海戦術が情報を掴んだのは、ほぼ同時であった。それ故に、この場には3人の人物が集まっていた。
「どうやって、機械竜を手にしたのかしらん♪」
「それをどうするのかも、聞かせてもらいましょうか」
「教えてやろう。私は、この国の食料を守るために魔王となり、機械竜を使役したのだ!この国は開国した!私には見えるのだ!米が排除され、外のパンなるものに駆逐される未来が!だから!私は機械竜の力で、この国の米を守るのだ!」
「忍者と言えばおにぎりじゃないかしら?本当に廃れるのかしらん」
そう言う忍と頷く聖に、男は白い液体を突き出した。
「ならば、これを飲んでみよ!これは異国のぎうにうなる飲み物だ!」
促され飲んだ忍と聖は、その味わいに目を見開く。
「これが普及したならば、もはや米は駆逐され、パンが主食となるだろう!」
「これ、普通におにぎりに合わないかしらん?」
「もっと温かいのはありませんか?こうして浸して食べると何ともよさそうで、信者にも教えてあげたいくらいです」
それを聞いて、男は愕然とした顔で機械竜を見つめる。
「……いいだろう。此度は引こう。だが、米の価値が薄れた時、私はまた現れる」
そうしてその一夜の出来事は終わった、だが、もし米がまた脅かされることがあれば、再び男は現れるのだろう。
正直、幕末なのになんでボロアパートがあるんだとか考えたため、結局、なんか開国が大分遅れて、アパートとかラジオとかがある世界観(日本に似てるけど魔法もあるよ♪)みたいな感じになりました。
キャラが濃すぎてストーリーがめっちゃ薄味に感じる。いや、まあ、キャラの説明の為にストーリーなんてあってないようなものにはなっちゃってるんだけど。
あ、当たり前ですがネタ枠です(断言)
そして私は文学少女じゃありません(宣言)
次は全のせなんかしない!(戒め)