表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
chronos  作者: 天月 琉架
20/26

第十九話



肌を伝う手の感触が、熱くてもどかしくて、愛おしい。

全身を見られてすべてを暴かれる恥ずかしさ。


身体は彼を求めてやまないのに、羞恥心がそれを阻む。


もっと、もっと、彼を感じたい。


不安な気持ちも、どうにもならない恋心も、全部を飲み込んで―――


***


「れ、ん…すき…」


斗真はそれだけ言うと、パタリと意識を失った。


「斗真………!」


自分に身を委ねて気を失う斗真を強く抱きしめて、抑えきれない愛おしさが蓮を蝕む。

汗に濡れた髪を優しく掬うと、額に軽く口付ける。



「お前が大事過ぎて……どうにかなりそうだ……」


確かに手に入れたはずなのに…押し寄せる不安と焦燥感を誤魔化したくて、もう一度キスをした。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ