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疫病騒ぎ①
デストロは部下の報告に耳を傾けていた。
「なんと、東の村で疫病とな」
「はい、モンスターの数が減ったと思ったら、次は病気が流行っておりまして」
「うーむ、まずいな」
「はい、疫病はどんどん広がり、付近の村まで疫病が流行るかもしれません」
「それも確かに不味いが、もう一つある」
「何でしょう」
「もしかしたら、村人は疫病をポイゾナのせいだと思うかもしれん」
「あっ！ なるほど」
「医者を手配しろ、取りあえず先に我々で東の村にいくぞ！」
東の村。
「毒の魔神を追い出せー！ 病気はそいつのせいだー！」
「やめろ！ ポイゾナ様がそんなことするはずがないだろう！」
デストロが村に着くと、村人がポイゾナの家の前でいい争いをしていた。
「やはり恐れていた事態になったか」
「あ、デストロ様、どうか恐ろしい魔神を退治して下さい！」
「馬鹿言うな、ポイゾナ様は無実だ」
「これこれ、余がポイゾナに聞いてくる。お前たちはここで待っておれ」
デストロはポイゾナの住まいへと入った。
