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氷の魔神
「うーむ、明日のお忍びでの孤児院訪問、何かサプライズが欲しいな」
「デストロ様、部下になりたいと新たな魔神が来ております」
「ほう、通すが良い」
ピッキーン。
「おお、夏なのにとても寒いな」
「はい、私は万物を凍らせる魔神、カッチンでございます。どんな物もすぐに凍らせてしまい、人々に恐れられております」
「採用だ!」
次の日。
「このカキ氷おいしい!」
「ヌハハハハ! いくらでも食すがよい! と言っても食べ過ぎるでないぞ! カッチンよ! もっと大きな氷をよこせ、余がドンドン破壊するでな!」
「はっ、はい」
帰り道。
「デストロ様、私、人に喜ばれたのは初めてでございます」
「ヌハハハハ! 良かったな!」