プロローグ「もう一つの現実」
『キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン』
チャイムの音とともに部活動に号令がかけられ部活動は終了した。
「おーい、海斗〜」
突然海斗の名前が呼ばれた。
「何?俊也」
俊也はいつも僕にまとわりついてくる、一応僕の親友だ。
「わりーわりー、今日こそ一緒に帰ろうぜ!」
(今日も来たか、だけど今日もバイトなんだよ(泣))
「悪い、僕は今日もバイトだよ」
そう言い立ち去ろうとすると
「海斗は大変だよなー 今から電車通勤だなんて」
という俊也の声が聞こえたが、僕はそのまま高校を後にした。
『ピピッ』
ICカードをかざし改札を抜けると
「よう! 久しぶりだな」
聞き覚えのある声がした…
「もしかして君って…五十嵐くん?」
「そぉそぉ、久しぶりにぃ会えてうれしいよぉ海斗。でなぁ、俺今からダチと遊びにいくんだけどよぉお前も来ねぇ?」
「ごめん、僕今からバイトなんだよ」
『まもなく1番線に上り電車が参ります
危ないですので黄色い線の内側でお待ちください』
電車の到着を告げるアナウンスが流れた。
「もう電車が来るから僕行くね」
「そっかぁ、それじゃあ今度行こうぜ、じゃあな」
その言葉とともに僕の身体は宙に放り出された。
時の流れが、世界の流れが、刹那がまるで永遠のように感じられた。
後は、目を閉じてその時を待つだけだった。
“だが、その時は訪れなかった”
恐る恐る目を開けると、海斗の目には綺麗な部屋と一人の女の子が映っていた。
どうも初めましてK&Kです。K&Kとはケッパキング&Kuraの略だということは置いといて、今回が初作品でしたが、どうでした?
あくまでもこれはまだプロローグなので、広瀬 海斗の物語はこれからです!
次回の話は最後に登場した少女と新たな冒険の物語です!!
ぜひ期待して待っていてくださいね!




