講義の項 ランクについて
★ランクについて。
今回は〇〇ランクという言葉について補足を行います。
魔物のランク付け、冒険者のランク付けは、必ずしも一致しませんが、おおよそ同等の力量を持つと考えてもらっていいです。
ほとんど今考えた設定ですので、何となく強そうだ、弱そうだという程度の認識を持ってくれればそれでいいので、覚えてなくても結構です。
(というか、覚えてられると辻褄合わなくなるので、さらっと流してください。)
─────────────────
▪️ランク付け
…人間と魔族の長い戦いのうちに、人間側が魔族の強さを表すために使いだしたのが始まり。そのうちに、そのランクを倒せる人間、という意味で、冒険者やパーティにランク付けが適応されるようになった。
Fランク(無害)
放っておいても害がないレベルの力を持つ。ほとんどの場合、スライムの事。倒そうと思えば人間の子供でも倒せるレベル。
Eランク(危険級)
およそ魔物として認識されるものでは最下位の強さを持つ。訓練された兵士一人分として考えられている。
冒険者学校を出ていない新人冒険者は、原則Eランク指定。例えEランクの魔物相手だとしても討伐系依頼は受けることが出来ず、基本的には採取系か家事補助系の依頼しか受けられない。
Dランク(部隊級)
訓練された兵士四人分として考えられている。Dランクの魔物は、小さな村なら1匹でも甚大な被害が与えられる。また、Eランクの魔物5匹がDランク相当として計算される。
Eランクの冒険者は、特に失敗もなく依頼をこなしていけば、一年後にはDランクの認定を受ける。基本的に討伐系の依頼は、Dランク以上の指定。
Cランク(小隊級)
訓練された兵士二十人(五部隊)分として考えられている。但し、実際には大人数での連携も含めた期待値での計算なので、実際の討伐には五十人以上の軍が編成される。旧魔王軍においては、雑兵を含めない正規軍の兵士は、最低でもCランク相当だった。
Cランクの冒険者といえば、ようやく1人前と認められるレベル。ただし、パーティとしての評価であり、個人でのCランクとなれば、小規模なギルドでは数人いるかどうかという高位冒険者。
Bランク(師団級)
訓練された兵士300人相当。魔物のあいだでは、いわゆる「Bランクの壁」というものが存在する。これは、Bランクを境にして、ハッキリとした自我や知性をもつ、上位存在の出現率が跳ね上がる為だ。このレベルになると、各地に縄張りを持つ、地方の主となるものが現れる。Bランクの討伐は、大国にとっても大事で、確実な討伐のため、1000人規模の大軍が編成される。
Bランクの冒険者は、世界的に見ても300組程度しか存在しない。中規模のギルドでトップランカーといえば、およそBランクのパーティをいう。
Aランク(災害級)
旧魔王軍においてもその存在を見ることはほとんど無い。仮に人間の軍で討伐を考えるならば、全軍を上げての一大戦闘を覚悟する必要がある。もはや何人相当という考えは当てはまらず、災害そのものという考えの元、国がギルドの組合に依頼し、多額の報酬を支払う他はない。
Aランクの冒険者といえば、国内においてその名を知らない者はいないというレベル。個人でAランクの資格を持つものは、世界に100名しかいない。なお、ギルド貢献による累積値で昇格できるのはBランクまでで、Aランク以降は、相応しい能力を持つと認められることで授与される、いわば名誉称号。
Sランク(天災級)
旧魔王軍の四天王を始め、ごく一部の魔族のみが該当する。既に一国で対応できる限界を超え、人間族が一丸となって対応すべき問題とされているが、魔王軍の侵攻時以外に現れたことがないのは、人類にとって不幸中の幸いではある。
現在、Sランク認定をされているのは、パーティとして10組。個人では12人しかいない。彼らは、国内外にその名を知らぬものなし。世界的にも様々な特権が与えられ、吟遊詩人はその冒険譚を歌いあげる。




