家出
第4章 家出少女
家を出た私は…迷う事無く地元の先輩の家に行っていた。先輩の家は母子家庭だったけど母親は滅多に帰って来ない人だったので地元では、溜り場になってる家だった。ただ…問題が一つだけあった。
溜り場にくる人達は皆、シンナーを吸ってる人達ばかりだ。私はシンナーは止めていたから少し抵抗があったが…泊めて貰う変わりに、またシンナーに手を出してしまった。
先輩の家には…市内以外からも沢山の男や女のヤンキーが集まっていた。皆、シンナー目当ての奴等だ。シンナーを吸って無い時は皆、普通に色々な話をして笑ってたが…シンナーを吸ってしまうと可笑しくなっていく。邪気が回り出す人や警察が来ると暴れる人も居た。私は少し悩む様になっていた。この人達と、ずっとシンナーやってて大丈夫なのか?その考えが頭を過る時、私は1人の男性と出会った。彼は父親が極道で今は刑務所に居て継母と住んでると聞いた。私は直ぐに彼の気持ちが理解出来た。彼も、また私の気持ちを理解出来ていた。自然と私達は付き合う様になっていった…。ただ彼はシンナーを吸う人では無かったから私に
『俺の家に来いよ!シンナーやめて一緒に住もう』
彼の家は私の地元から電車で1時間掛かる場所だった。私は、このまま地元に居れば警察や親に見付かると思い彼と住む決断をして彼と一緒に先輩の家を後にした。