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私だって生きている。  作者: りく
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父親

私は退院して直ぐに父親に籍を入れた事を伝えた。『お前、急すぎ!』父親は言った。私は病気の事は隠した。父親がキレるのが分かっていたからだ…。父親は極道だ。それもかなり有名な。父親が私の為に誰かを傷付ける様な事は、絶対に出来ない。どんなに相手が悪かろうが父親としてだろうが警察は父親を極道として逮捕するからだ。父親が逮捕されると警察から私に連絡が来る。警察も私も慣れたものだった『お父さん逮捕したから。』『分かりました。明日荷物持って行きます。面会は出来ますか?』毎回、捕まる度に、この言葉だ。極道として捕まる父親は知っていたが私の親として捕まった事は1度も無い。極道の子供として産まれた以上、父親には極道の世界と私の父親としての立場を同じにする事は絶対に出来ない。出来ないと言うより、してはいけないと私は思っていた。

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