元嫁
第12章 心の病気
元嫁に電話した兄ちゃんは『今な…付き合ってる人がいて結婚しようかと思ってるんだけど』元嫁の声が聞こえた『はっ!自分だけ幸せになるつもり?』と怒鳴り電話を切った。私は唖然とした。
離婚してるのは分かった。子供も理解してくれてるのも分かった。ただ…元嫁だけは分からなかった。
それから直ぐに元嫁から電話が鳴った。
『私に伝えて意味ある?相手は何歳?何してる人?』しつこく聞いていた。兄ちゃんは『お前には関係ない。俺達は離婚してるんだから、そこまで伝える必要は無い!』と電話を切った。
その日、私は仕事を終えて兄ちゃん宅に言った。夜中だし早く寝ろうとした時に元嫁から電話が来た。内容は分からなかったけど『その話は今する話か?今、何時か分かってるのか?』と言って電話を切った。私は『何があったの?』と聞いたら『娘が病気で入院してるから』って。だから、電話で怒ってたんだ。でも確か娘とは、話したはずだ。『入院してるの知ってるよね?』私は聞いた。兄ちゃんは頷いた。それから毎日、夜中に元嫁から電話が来る様になっていった。




