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私だって生きている。  作者: りく
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手術

大学病院に着くと私は直ぐに診察室に呼ばれた。紹介状があったからだろう。

診察室に入って先生は最初にエコーの検査をした。先生は『お腹には確かに居るんだけどなぁ…でも、この影が…』独り言の様に呟いていた。診察台には1時間近く乗っていたと思う。足がガクガクしだしていたから。先生は『切って診ないと何とも言えない』と言った。『良く聞いて下さい。今から緊急手術をします。多分、内出血が出てるから早く手術しないと命の保証は無いです。お腹を切りながら中絶の手術と同時におこないます。もし、お腹に赤ちゃんがいても諦めて下さい』

私には、もう出る言葉が無かった。

緊急手術が終わった後に先生は『子宮外妊娠でした』と私に伝えた。

病室は個室にして貰った。隣で赤ちゃんを抱いてる女性を見る勇気が私には無かったから。私は手術が終わった後に泣いた。

『産んであげれなくてゴメンね。』私には、もう何も無いと思った…。

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