表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私だって生きている。  作者: りく
27/90

和解

私は久々に地元の駅に着いた。懐かしくもあり、複雑な気持ちでもあった。

タクシーで待ち合わせの場所に向かった。タクシーを降りて待ち合わせの店に入ると、祖母、叔母ちゃん夫婦、そして父親が居た。私は状況を理解出来ずにいた。私を勘当した父親が何故、その場にいたのか…私は呆然と立ったままだった。『早く座りなさい』叔母ちゃんが言った。私は言われるまま座った。まだ私は把握出来て無かった。

叔母ちゃんは『あんたも、もう二十歳になったんだから、そろそろ父親と仲直りしなさい』と言われた。

父親に会うのは中学生以来だ。何を話して良いかも分からない。ただ…老けたなと感じた。父親は私の顔を見つめ『元気してるんだな』と呟いた。私は『うん。私は元気。お父さんは?』と聞き直した。父親は『見ての通り元気だ』と笑った…。父親は口数が昔から少ない人だった。でも父親は笑顔だった。父親は私に『お父さんの携帯番号を教えとくから帰って来る時は電話しなさい』と携帯番号が書いてある紙をくれた…。

私と父親は、この日から、また親子に戻った。ただ…継母がいるから会う時は外で会う様にしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ