逃亡
私の、この時の体重は38キロまで落ちていた。彼からは私の腕に彼の名前の刺青を入れされていた。私は…逃げる決意をした。私は彼が寝ている時に彼の母親に気持ちを伝えた。彼の母親は涙を流しながら『本当にゴメンね。おばちゃん、あんたを守る事出来なくて…とにかく、あんたはいつでも逃げれる準備をしなさい。荷物は後から、おばちゃんが車で運ぶから。』と言って、コッソリと1万円くれた…。
私は逃げ出すタイミングを待って過ごす様になった。服も、いつでも逃げれる服にして…。
その日は突然来た。彼が珍しく私を縛らずに寝たのだ。彼は、もう逃げないと思っていたんだろう。下着1枚で寝てる彼を見て私は今しか無い!と思い部屋の扉をゆっくりに開けて玄関まで走った。
彼は走る音に起きた。『逃げれると思うな!』と彼は叫びながら追いかけて来たが…私は裸足で走って逃げた。彼は下着1枚だったから玄関までしか追って来なかった。私は後ろを振り返る事なく30分掛かる交番に掛けこんだ…。交番の警察官はビックリしていた。私は覚醒剤の話しだけ隠し今までの経緯を説明した。警察官は直ぐに彼の母親に連絡して詳しい内容を聞いていた。私は、まだ追ってくるかも?とビクビクしながら警察官と彼の母親の話が終わるのを待っていた。
警察官が電話を切った後に辛そうな顔して私を地元まで送ってくれた。
私は…やっと自由になれた瞬間だった。
私は、この時もうすぐ18歳になる歳だった。




