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私だって生きている。  作者: りく
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出会い

そんな真実を聞いても私の居場所は先輩の家しか無かった。ただ…父親を恨む事は無くなり心にあった怒りは消えていた。それでもシンナーを先輩宅では吸う毎日だった。

ある日…シンナーが全く無くなり先輩と私は困っていた。シンナーが無いと誰も先輩宅には来ない。先輩と私は2人でシンナーを手にいれる方法を考えてた。先輩が家の電話から色々な人にシンナー持って無いか聞いて回っていた。そしてシンナーを分けてくれる人と連絡がついた。

先輩は私に

『今から会う先輩には絶対に敬語使いなよ!あんたは知らないと思うけど最近まで少年院に入ってた人でキレたら何するかわからない人だから』

私は地元のヤンキーの先輩は、ほぼ知り合いだ。そんな人の話を聞いた事無かったから

『地元の人なら私の事知ってるんじゃないん?』私は先輩に尋ねた。先輩は…

『だから少年院に17歳から入ってたから、あんたの事は知らないんだよ。地元じゃ有名な人だから絶対に怒らすなよ』

と先輩は私に何度も言い聞かせていた。

先輩が、こんなにビビる姿を見た事は無かった。

しばらくしたら車が先輩宅に止まった。

男の人が2人乗っていた。2人共体格が良かった。でも先輩が言ってる人がどっちかは、分からなかった。車の助手席から1人の男が降りてきた。

『久しぶり。元気してたか?』

先輩はニコニコしながら『はい』と答えた。それから先輩は私の顔見て

『自分の後輩です。宜しくお願いします。

ホラ!あんたも挨拶しな』

この人が先輩の言ってた人だと分かった。背は高く体格が良くカッコ良い人だった。私は『宜しくお願いします。』と挨拶した。その人は優しく笑いながら

『ホラ、早く車に乗りな』と、私と先輩を車に乗せた。その日から私と先輩は…毎日、この男の人達と一緒に過ごしていた。

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