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新たな私
半年振りの先輩の家は…全く変わって無かった。シンナー臭い部屋に何人かのヤンキー達がいた。先輩は私が半年間、顔を出して無かった事すら覚えて無かった。まるで毎日会ってたかの様に普通に
『来るの遅かったね』とシンナーでボジケながら言った。半年間会わない間に先輩は頭がイカれたようだった。
部屋を見渡すと…半年前と全く同じ顔ぶれだった。新メンバーも中には居たが私の名前を聞くと挨拶をしてきた。半年間居なくても私は、まだ地元では有名人のままだった。私は、またヤンキーの道を進む事にした。私の居場所は此処しか無いと思い知らされたからだ…。
また毎日、暴れる生活に戻っていった。
継母より父親に勘当された怒りが私を暴力的にしていた。
私は久々に髪を金髪に戻し、シンナーを吸いながらケンカする相手を探し回っていた。私は、また地元でトップのヤンキーに戻っていた。




