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⑧記憶の扉

金の卒塔婆を探すアルよ。

探す力が、6つのモードによって得意能力が

決まっててそれも

説明してあげるアルよ。

まず探す力は

燃、溶、凍、壊、触、念の6つ。

これは言葉のモード

リンクしてて

炎のモード(情熱)は 燃

風のモード(感情)は凍

光のモード(心情)は念

水のモード(純情)は触

土のモード(表情)は溶

雷のモード(激情)は壊


どれのモードになるかは着いた駅で決まるアルよ。ん~楽しみ~


僕は説明を半分も

聞いていなかった。

頭中を走馬灯のように

凄い速度で、昔の記憶が目の前にスライドされていく。鬼ネコになったことで、細かい忘れていたような小さなこともスライドされていく。あのメンコや、酒蓋の隠し場所。ダンボールで作った秘密基地に並べた宝物たち。少年ジャンプ、ガンプラ、ロボダッチ。様様な忘れていた夢の時間を楽しんだ。その懐かしむ中にも、ひときわ、背筋が凍るような、ゾクリとする、残虐な1面の僕。カマキリの羽を1枚ずつ、むしったり、昆虫に近くに、爆竹を仕掛けたり、モーターに針を付けて、カエルを解剖したり。

闇の1面は、正しく生きて行く為、ドンドン蓋をして忘れさる努力をしてきたのだ。よみがえる…、。ここにいる現実は容赦なく。特別に忘れていたあの記憶。

いつしか、出来事の恐怖と、話しても戯言扱いされ、声高に訴えるとやがて誰も周りいなくなると感じた恐怖で、

記憶に蓋をしていた。

その扉を見つけた。きっと墓場界に来て、鬼ネコにならなければ、一生思い出すことのない、何重にも施錠され、重く、錆びた、鉄の頑丈な、記憶の扉。

それが今、開かれた。


あれは、僕が6歳くらいで、近所に自衛隊の駐屯地があり、そこでお祭りがあった。夏のとても暑い夕刻。30度くらいあったであろう。出店屋台がいっぱい出ていた。たこ焼き、かき氷、金魚すくい、僕はそこにいた。嬉しくて、かき氷を食べたいと一緒にきて、手を繋いでいた母にねだった。気温も高い為、かき氷には行列が、出来ていた。そこに並ぶ。暑いわね~と母は、ハンカチで額の汗を拭い、僕の汗もそのハンカチの裏側で拭いてくれた。しばし並ぶと、母がバックの中で、ガチャガチャと捜し物をしている

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