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㉖墓場警報

悪鬼とハガは

紫空メトロポリスに到着。

紫空メトロポリス中心部に

向かう。

ハガは、紫空メトロポリスの中心部に向かうと言い、歩き出した。一見、舗装されているように、見える道路だが、髑髏が綺麗に、地面という地面の全面に、埋め尽くされている。その為、少し湾曲している地面は、歩きにくい。ハガは、『光のモードの、念は、念糸、念速、念光、念移動などの力が使える、とても便利な能力アルヨ~』『それだけに、修行は熾烈を極めるアルヨ。なんつって』『でも他の能力より、大変な思いはするアルナ』僕は『そんなに大変なの?でももうやるしかないんでしょ?腹くくるよ』ハガは笑いながら『ハハハ、いい根性アルヨ~!その意気だあ~』すると突然、墓場界全体が赤く染まった。ハガからは笑みが消えていた。『くる!墓場警報だ!波動砲がくる』ハガはそういうと、突然、ウオオオと咆哮し、オーラがうわっと出て、全身から黄色くオーラで染まった!うううううううううう~うううううううううううう~!!耳をつんざくサイレンが、脳まで響く。これが、墓場警報??頭が割れそうだ。うううううううううううう~うううううううううううう~!!墓場界は、赤く染まり、墓場全体が、悲鳴をあげているように、鳴り響いた。ハガは光の黄色いオーラに包まれたまま、僕に近づいてきた。

『行くよ!悪鬼!見てるアル。念を見せてあげるアルよ。』

『念速、光速夜光!』ハガは、そう言うと

自身の両の足に、黄色いオーラを纏わせて、僕の足を突然、自身の右足で払い除けた。柔道の足払いのような形だ。僕は、突然のことに、為す術なく、倒れそうになり、その僕を、ハガはサッと抱きかかえた。お姫様抱っこされている状態だ。えッ!?と思った次の瞬間、周りの空間は、暗闇に包まれ、墓場警報さえ、そのサイレンの音は消え失せた。音のない世界に連れていかれ、視界は暗闇だが、立体的に光が走り出した。赤い30センチくらいの線状の光、または青色、黄色、紫色、と立体的に色とりどりの光線上の上、まるでタイムマシーンに、乗っているかのようだ。『ああああああ~』と声を出したくなり、叫んでいた。それも束の間、ある場所へと到着した。『着いたアルよ、悪鬼。』ハガはまだピリピリと黄色いオーラが、燃焼しているような状態で言った。『ここは、骨・大都会って大衆居酒屋アルよ。凄まじい墓場力を、持ったオーナーがいるアルね。そこに逃げ込んだのさ。墓場くんの波動砲から、店ごと守ってくれるからね』僕は興奮状態で『今の移動の、仕方凄いね。タイムマシーンの様だった。念速??そんなのが存在するんだ』と僕。『ああ。教えてあげるアルよ。さあ、骨・大都会に久々にきたアルヨ。今日は、悪鬼の歓迎会アルよ。飲もう飲もう、朝まで飲もう』そういう風習は、墓場界にも、あるんだと少し、気持ちは緩やかになった。『よし、ハガ!飲もうせ!今日は朝まで 大都会だ!』

この骨・大都会は、店自体が、地上から3mほど、空中に浮いていて、楕円形状で、200平方メートルは、あるだろうか。外装は、80年代のロックシーンが、盛んであった、渋谷のライブハウスのような、スプレーでバンドロゴが、描かれている。ストリートの看板。ネックが外れているギターや、髑髏などが埋め込まれている。おどろおどろしい蒸気や、酒気を含んだ煙が、建物全体を、とりまいていて、建物全体は黒い。店の看板は、正面に大きく、ネオン管が、立体的に文字を綴っている。ドス黒いような、赤いネオン管の文字で、『骨・大都会』と、書いてある。ライブを、行っているような、叫び、外音が、ワーワーと漏れている。雨に濡れているような、月夜に照らされたような、ガイコツの照明が光る地面が揺れていた。『今日はライブやってるアルな』とハガが言う。どこか懐かしい、聞いたことのある音楽に思えた。8ビートで、刻まれた、歪んだギターのリフ。軽快なウォーキングベースが、聞こえて、僕は耳をすました。続いて聞こえたのは、この世を、ひっくり返すような

シャウト!!ァァァァァァァァ!!

何ともパワーのあるボーカルで

僕は、耳をつんざく、この声が気になり

一気にこのバンドを

見たいという衝動にかられた。

僕は骨・大都会まで、ジャンプして

建物へ飛び乗り、骨・大都会の扉を開けた。

光の向こうには、

ガイコツで、サングラス

皮ジャンに、ピースサイン。

ギターを背負ったガイコツのおじさんが

いた。あれが、シャウトしてた

ボーカルか!!

ハガが言った

『あれが、骨・おじさんアルよ』



墓場界に墓場警報が鳴り

墓場くんの波動砲が、乱射される

ハガは悪鬼を連れ

『念速!高速夜行』で移動する。

移動した先とは…

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