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㉑ジャンピングカードは「力」

祝律音のタロットカードが

有名になった訳

日比野さんが、探している愛猫のメルちゃん、ブルちゃんの行方を、占うことを承諾した僕は、スリーカードスプレッドとは違う、「全方位」というスプレッドを使い、迷子になった地点から見て、見つかる可能性が高い方角を占った。

吉のカードは「○」=「可能性が高い」という意味である。

①北 聖杯の女王 ○

②北東 女法王 逆 ☓

③東 金貨の王 逆 ○

④南東 金貨の小姓 逆 ☓

⑤南 月 逆 ○

⑥南西 戦車 逆 ☓

⑦西 棒の6 ☓

⑧北西 棒の騎士 ○

⑨最終結果 愚者 逆 ☓

方角にばらつきがあるものの

最終結果が☓であるが、前向きに考えていこう。

たとえば、その子が迷子であることを知らないで、保護している人がいたとして、その人が迷子情報に気づかないままだったり、気づいたとしても、情が湧いて、返すのが惜しくなったりしている・・という可能性もありえるし。

この猫探しの占いの

ジャンピングカードは正位置の「力」だった。

「力」のカードがジャンプカードとして飛び出した場合、運が上昇していることを示唆し、強い意志を持って行動することで成果を上げられる可能性があると解釈できる。また、正位置で出た場合は特に、困難を乗り越える力があることを意味する。

シャッフル中に勢いよく飛び出してきたカードを指す、この飛び出したカードは「ジャンプカード」とも呼ばれ、特別な意味を持つと考えられている。

ジャンプカードは、通常の占い結果に加えて、特に重要なメッセージや、注意すべき点を示唆すると考えられていて、かなりメルちゃんとブルちゃんは生きている可能性が高いし、見つかるであろうと思われる。

次に、迷子になった地点から見て、見つかる可能性が高い距離を占ってみた。

「ファランクス」というスプレッドを応用しまして。

「車か公共交通機関に乗せられて、遠くまで運ばれた」という場合を想定して、距離を長く取り

①100m〜500m 月 逆 ○

②500m〜1km 剣の7 ☓

③1〜2km 剣の女王 逆 ☓

④2〜3km 聖杯の4 逆 ○

⑤3〜4km 聖杯のエース 逆 ☓

⑥4〜5km 金貨の3 ○

⑦5〜6km 金貨の7 ○

⑧6〜7km 棒の8 ○

⑨7〜8km 剣のエース 逆 ☓

⑩8〜9km 隠者 逆 ☓

⑪9〜10km 審判 逆 ☓

⑫10〜11km 金貨の5 逆 ☓

⑬11〜12km 金貨の4 3

⑭12〜13km 棒の2 逆 ☓

⑮13〜14km 聖杯の3 ○

⑯14〜15km 塔 ☓

⑰15〜16km 聖杯の女王 逆 ☓

⑱16〜17km 金貨の10 逆 ☓

⑲17〜18km 金貨の小姓 ○

⑳18〜19km 棒の7 逆

㉑19〜20km 死神 逆 ○

㉒20〜25km 星 ○

㉓25〜30km 太陽 ○

㉔30〜35km 金貨の女王 逆 ☓

㉕35〜40km 聖杯の2 ○

㉖40〜45km 棒の3 ○

㉗45〜50km 棒の小姓 ○

こういう時は、最も近い半径に出た○を採るようにしている。

だから、脱走した地点から、上記の吉方位に向けて、まとまって○の出ている、半径約4〜7km以内にいる可能性が高そうだ。

ということは、電車で1〜3駅分の距離となる。

野良猫に追われたり、ボス猫と喧嘩したり、恋の相手を探しに行ったり、数km移動車や公共交通機関で運ばれたりして、もっと遠い場所へ行く猫たちもいるようだ。

逆に、居心地の良い場所を近隣で見つけたり、誰かに拾われたりしている可能性もあるから。

とりあえず僕のタロット占いでの、

メルちゃん、ブルちゃんの捜索の詳細は

厳選して、ジャンピングカードが出たように

まだ必ず生きている前提で

2~7キロの北北西に位置する場所で

まだ捜索域の範囲でなかったところを、

また猫が好きそうな場所、捜索の張り紙を

するように、日比野さんへ伝えた。

徹底して「力」をいれて捜索するべきと

何故か見つかる自信が、僕にはあった。

その数日後、2駅先の愛猫家の方が

メルちゃん、ブルちゃんを保護してくれていることが、わかった。そのことが、日比野さんの耳に入った時は、発狂し、頭がおかしくなるくらい叫んでいたという。喜びのドーパミンが、

頭蓋骨を撃ち抜いて、意識を保つことも出来なかったのだろうか。猫たちに会いに行くまでに、街中をスキップしながら、ヨダレを垂らしながら、大声で報告していて、大変なハイな騒ぎだったと後から聞いた。メルちゃん、ブルちゃんは、人懐っこい猫だそうで、見つけて監護してくれていた愛猫家のおばちゃんは、

お腹を空かせてそうで、足元にゴロゴロと

擦り寄せてきたので、飼い猫だろうとは思ったが、迷い猫であることも、瞬時にわかったらしく、迎えに来るまで、面倒見てあげようと思っていたらしく、家に連れ帰っていた。駅前の張り紙を見て、連絡をくれたということらしい。

親切な方で良かった。その猫たちを迎えに行ってすぐ日比野さんは、その足で、僕の所へ来てくれたようで、喜びの賛辞を、凄いハイテンションで、僕の両肩を掴みながら伝え、物凄い量の、お中元の余り物で、賞味期限が3ヶ月未満の物を、置いていった。日比野さんは、街の一連の猫探しを、最後は僕のタロットカード占いで、見つかったことを、永延と人に話して廻った。稀代のノストラダムスのように呼んでいたという。その件で、僕は巷では、ちょっとした、当たるタロットカード占いの人と持ち上げられていた。遠方から占いに来る人も現れた。土日しか、占いは行っていないが、盛況といっていい状態で、1日70人程訪れるようになった。

そこで彼からの占いの申し込みが

あったのだ。



祝律音は

日比野さんという、巷でおしゃべりな人の

愛猫のメルちゃん、ブルちゃんを

タロットカードで探しあててしまった。


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