⑳スリーカードスプレッド
祝律音は悪鬼がカフェに
くるのを待っている
タロットカードには、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚の合計78枚のカードがあり、それぞれのカードが持つ意味と象徴は幅広く存在する。 大アルカナの代表的なカードには、「愚者」「魔術師」「女教皇」「皇帝」「恋人」「死神」などがあり 、これらのカードは、人生の大きな転機や、人間の内面に深く関わる出来事を表している。例えば「愚者」は無欲と新しい可能性の始まりを、「皇帝」は権威と秩序を象徴する。 一方の小アルカナは、日常生活における具体的な状況を表し、スートごとに異なる性質を持っており、カップ(杯)は感情、ペンタクル(金貨)は現実世界、ソード(剣)は知性、ワンド(杖)は創造性を表しる。ナンバーカードは出来事の程度や傾向を、裁定カードは人物や役割を表している。 このように、タロットカードのそれぞれが固有の意味と象徴を持っている。リーディングの際は、カードの組み合わせや順序、状態など、様々な要素を総合的に捉えることだ。深層心理や無意識の領域にアプローチできるタロットは、自己理解を深める上で非常に有益な手段といえる。
僕が行なっている、タロットカード占いは、大アルカナを使う、スリーカードスプレッドだ。スリーカードスプレッドでは、3枚のカードを使用して「過去」「現在」「未来」について占う。シャッフルしたカードから好きなものを3枚選び、左から順番に横に並べる。これが実にシンプルで的を得ている。このスリーカードは、左から「過去」「現在」「未来」について表していて、具体的には、「過去」は対象となっている物事の原因、「現在」はいまの状況、「未来」はその後の動向や対策を示している。スリーカードスプレッドは、占いたい物事についての流れをみることができるスプレッド。なお、ここでいう「未来」とは、1ヶ月程度先のことを表している。
ここで、彼から占って欲しいと言われた
案件の3枚はこうだった。
●1枚目 過去
『塔』(正位置)
●2枚目 現在
『吊るされた男』 (正位置)
●3枚目 未来
『死神』(逆位置)
の3枚だ。
タロットカードの中でも最悪の3枚カードなのである
塔（正位置）、吊るされた男（正位置）、死神（逆位置）の3枚のカードは、劇的な変化の予兆があるものの、現状に固執し、変化を恐れている状況を表している。塔の正位置は、突然の出来事や変化の可能性を示唆しめすが、吊るされた男の正位置は、その変化を受け入れることができず、現状に留まろうとする葛藤を表している。死神の逆位置は、変化を拒否し、停滞を招いている状態を示唆している。
詳細は
●1枚目 過去、カードは塔（正位置）:
計画の突然の崩壊、予想外の出来事、衝撃的な変化、または状況の根本的な変化を意味している。これは、破壊と再構築のプロセスであり、古いものが崩れ去り、新しいものが生まれることを示唆しているといえる。
●カード2枚目
現在
吊るされた男（正位置）:
犠牲、自己犠牲、または状況を客観的に見つめ直す必要性を表している。吊るされた男は、一時的に行動を制限され、状況を理解するために立ち止まることを意味しているだろう。
●カード3枚目
未来
死神（逆位置）:
変化を拒否する、または変化に対する恐れを表していて、現状に固執し、新しい状況に適応することを恐れている状態です。変化を恐れるあまり、停滞を招き、状況を悪化させる可能性あり。
●総合的な解釈:
この3枚のカードは、大きな変化の可能性を暗示しているが、現状に固執することで、その変化を恐れ、受け入れられない状態も示唆していて、変化を恐れず、状況を客観的に見つめ、新しい状況を受け入れることが、状況を好転させる鍵となるであろう。
となる。
曲に、関して言えば
彼の転機となり、悪い方向に進むだろう。今の現状を破壊しかねない。そんな曲になる。それに、現在は、耐えられそうにない。今の現状を変える良い転機とも取れるが、発表は控えた方が良いといえる。
と彼に伝えなくてはならない。
そもそも僕が、巷で
タロットカード占いをしていると有名になったのは、
町内一、おしゃべりな日比野さんという、町内会長の娘がいた。何故か、何処を歩いていても、出くわす、誰かと噂話をしてるなんて、ところを良く見かける、暇を持て余した主婦なのだ。見た目はふくよかで、身長160センチくらいの
、長い髪を年甲斐もなく、ポニーテールで1本に結んでいる。彼女自身は、愛想も良く、声が大きいので、とにかく目立つ。愛猫家としても、町内では有名なのである。そして何匹も飼っている猫が、ある日、1匹を追いかけて、2匹、彼女の元からいなくなった。彼女は、あらゆるおしゃべり包囲網を使って捜索し始めた。なんとなくそれだけで、すぐ見つかるだろうなぁと思っていた。だが、数日経っても見つからない。車に轢かれてしまったんじゃないかなどと、話も耳に入ってきた。町を上げて捜索するような、お祭りみたいな雰囲気が町に流れていた。1ヶ月くらい経ったころに、誰から聞きつけたか、僕が趣味程度にやっていた
占いにすがってやってきた。日比野さんは
ちょっとお願いよ～
知ってるでしょ～
ブルちゃんと
メルちゃんがいなくなっちゃって
何処にいるか占って
くれない？
コレは弾むから。ねっ！といって
探していますという
ブルちゃんとメルちゃん
2匹のシャムネコが
写った今や何処でも
見かける張り紙を渡してきた。
タロットカードの結果は
さんざんなものであった。
伝え方に困っている祝律音。
